わからないことが許せないという「バカの壁」(東洋経済オンライン)



7/13(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

養老孟司氏と新井紀子氏は、どちらもベストセラーを世に送り出しています。
養老氏は400万部を超える歴史的大ベストセラー『バカの壁』の他、著作は70作を超えています。

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近著『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』が20万部を超えるベストセラーとなった新井氏は、AI技術を結集してロボットを東大合格にチャレンジさせた「東ロボくん」の研究プロジェクトで有名な数学者です。

その『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の読者の方からは、『バカの壁』との共通点を指摘する感想が寄せられています。

2人の対談は今回が初めて。バーチャル化する実社会やデジタルネットワーク社会に潜む「バカの壁」を通奏低音にして、話題はAI、民主主義、虫取り、医療、教育など多岐に及びました。全3回の対談、その後編をお届けします。
前編:「バカの壁」はネット時代にますます高くなる

中編:データですべてわかると盲信する「バカの壁」

 新井:それにしても、400万部というのはすごいですね。『バカの壁』です。

 養老:ネットの炎上に近いんじゃないんですか。よくわかりませんね。

 新井:400万部は炎上ですか。

 養老:そうですね。

 新井:それ、面白いですね。私、あれを読みこなせる人が400万人もいるはずないって思ってたんです。

 養老:アフリカにサバクトビバッタっていうバッタがいるんです。アジアにもいますけど。それは突然大発生するんです。理由はわかっていません。農作物は全部やられます。だから、あれと同じだと思うんです。理由はわからないんです。

■AIに危機管理はできない

 養老:今の人って、物事は予測がつくっていう考え方をしますね。できるわけないのに、予想できないほうが悪いと思い違いしています。世界は論理的、合理的にできているから予測可能なはずだと。予測できない状況というのが非常に不安なんですね。

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