T&Gはブティックホテルを全国展開できるか(東洋経済オンライン)



6/27(水) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「世界的に見ればホテルは儲かるビジネス。そのことを日本でも証明していきたい」――。婚礼大手テイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)会長の野尻佳孝氏はそう語る。

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 西欧風邸宅をイメージした一軒家(ゲストハウス)で結婚式を挙げるハウスウエディング。その草分けがT&Gだ。1998年の設立時はレストラン提携型からスタート。その後、直営ゲストハウスを全国に展開し、ハウスウエディングを世に広めた。2018年3月末時点の国内直営店舗数は68となっている。

 日本のウエディングに新たな文化をもたらしたT&Gが、再び革命を起こそうとしている。今回の舞台はホテル業界だ。

■海外専門誌で絶賛された

 同社のホテル第1号として2017年5月に開業した「TRUNK(HOTEL)」(トランクホテル)。場所は東京都・渋谷区。地上4階建てで、客室はスタンダードからテラススイートまで全15室。2つのレストラン、チャペルと4つのバンケット、ラウンジやストアもある。

 「海外でも高い評価を受け、宿泊客の8割以上が外国人で、うち約8割が欧米の客。足元の稼働率は90%を超えており、ADR(平均客室単価)は約6万円となっている」(野尻氏)

 ホテルのコンセプトは「ソーシャライジング」。無理せず等身大で、社会的な目的を持って生活するライフスタイルを提案。社会貢献に関する新たな情報を発信し、それを実現する場としてホテルを意味づけた。

 ユニークなコンセプトやデザインなどが評価され、トランクホテルは米国『フォーブス』誌や著名旅行雑誌など数多くの海外メディアにも掲載された。アジアパシフィックを対象に革新的なホテルを表彰する「AHEAD Asia 2018」ではニューコンセプト賞などを受賞。レストランや婚礼・宴会、ストアを含むホテルの2018年3月期の売上高(約11カ月)は36億円に上った。

 T&Gではトランクホテルを「ブティックホテル」と位置づけている。ブティックホテルとは、独自のコンセプト、細部にこだわったデザイン、マニュアル化されていないサービスなどを特徴とする高付加価値・高価格のホテルだ。「こだわりと独創性」が旅慣れた人々から支持され、欧米だけでなくタイやシンガポールなどアジアでも広がりを見せている。

 「その背景には、消費者の価値観、嗜好の多様化がある」(野尻氏)。たとえ高品質であっても画一化されたサービスに消費者は価値を認めなくなり、まさに「こだわりと独創性」を求め始めた。

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