5G携帯へ高効率基地局 総務省研究 青色LED素材活用(産経新聞)



 総務省が新技術を用いた第5世代(5G)移動通信方式の基地局の研究に、NTT、名古屋大学と共同で乗り出すことが24日、分かった。青色発光ダイオード(LED)の素材として知られる窒化ガリウムを使うことで、現在の10倍の距離まで電波を飛ばせる高効率な基地局の実用化が見込まれる。5Gには高効率な基地局が不可欠で、世界中で導入が始まる5Gの普及に国産技術が貢献する。

 5Gは国内では平成32年に実用化の見込みだ。しかし遠くまで届かない高い周波数帯の電波を使うため、現在の技術では半径100メートル程度の範囲にしか電波を飛ばせず、多数の小型基地局を配置する必要がある。

 これに対して新技術を用いた基地局では、電波を増幅する機器に窒化ガリウムを使うことで、半径1キロメートル程度まで電波を飛ばせるようになるという。ただ、窒化ガリウムには破損しやすいという欠点があり、加工などの点に課題がある。

 現行の技術で5Gを導入すれば小型基地局網の拡充のため、携帯電話事業者の設備投資負担が増すとみられる。このため今回の研究の実用化には「携帯電話料金の値下げにつながる可能性もある」(総務省)との期待がかかる。窒化ガリウムは青色LEDの素材で放熱性や省電力性が高い特性がある。関連研究は天野浩・名古屋大教授、赤崎勇・名城大終身教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授のノーベル物理学賞の受賞につながった。

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