ジャガイモ6割安 業務・加工需要鈍く低迷(日本農業新聞)



 ジャガイモの相場が、異例の低迷を続けている。6月中旬の日農平均価格(19日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ65円と、過去5年平均(平年)の6割安。4カ月以上、平年を下回ったままだ。総菜やサラダの消費が振るわず、業務・加工業者の引き合いが弱いことが響く。府県産のまとまった出回りも続いている。卸売会社は「市場の在庫が少なくなるまで、販売環境は厳しい。夏ごろまで軟調が続く」と見通す。

 今シーズンのジャガイモ相場は、府県産が本格化した2月中旬から平年を下回って推移。気温上昇で煮物需要が落ち着いた大型連休明けからは、厳しい販売が続く。

 卸売会社は「市場内の仲卸などが抱える在庫が多い。加工需要の落ち込みが大きく響いている」と話す。今冬に出荷終盤を迎え た北海道産が小玉傾向で、業務・加工向けに調達 が前倒しで進んだとし、「府県産が出始める前に業者が必要量を確保した」と指摘。2017年の“ポテチショック”を受け、原料確保の動きも強かったという。

 追い打ちをかけるのが業務・加工需要の低迷だ。首都圏のスーパーでは、ポテトサラダの売り上げが前年より1割減ったと説明。背景として、昨年夏に総菜の食中毒が相次いだことを挙げ、「消費者に敬遠意識がまだ残っているのではないか」と頭を痛める。

 ポテトサラダを製造する東日本の総菜メーカーは、「真空パックなどの一部商品を除いて、スーパーからの注文が減っている」と明かす。

 家庭向けの消費も振るわない。長崎産を1個38円(税別)と前年の3割安で販売する、東京都内のスーパーは「特売を積極的に仕掛けるが、暑さで売り上げが前年を2割下回る」と説明する。

 産地の出荷は順調だ。主力のJA全農ながさきによると、現在の1日当たり出荷量は500~600トン。「雨で5月の収穫が遅れた影響で、ピークが今にずれ込んでいる」と話す。JA静岡経済連の出荷は日量8000ケース(1ケース10キロ)で、「不作だった前年より2割ほど多い」。府県産は8月上旬まで出荷が続く見込み。同月には後続の北海道産も出始める。

日本農業新聞



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