北海道天塩町、都内主婦を公認インスタグラマーに 旬の食材、料理写真でアピール(SankeiBiz)



 全国の自治体で、ベンチャー企業との協業による地域振興プロジェクトが相次いでいるが、北海道天塩町ではベンチャー企業を通じて町の魅力を発信するインスタグラマーを公募し、町の知名度向上につなげている。

 東京都中央区在住の主婦、ナヲさん(ユーザー名、34)の自宅には4月中旬、海岸に自生する山菜のハマボウフウや肉厚のホッキ貝、ラム肉など、天塩町の春の食材が届けられた。早速、ホッキ貝の炊き込みご飯、ハマボウフウとホッキ貝のあえ物、ラム肉の塩焼きなどに調理。完成した料理を写真に撮って、インスタグラム(写真投稿サイト)に載せると、たちまち3000件を超える「いいね!」が集まった。

 天塩町は、道北にある日本海に面し、天塩川河口に位置する。漁業と酪農が基幹産業の人口約3200人の小さな町だ。札幌からは車で5時間以上、稚内からでも1時間半はかかる。

 そんな天塩町の魅力を知ってもらおうと、町は人材サービスを手掛けるベンチャー企業、ビズリーチ(東京都渋谷区)が運営する求人サイト「スタンバイ」を通じて、今年1月に町公認インスタグラマーを公募。約5万5000人のフォロワーを持つ、東京の主婦に白羽の矢を立てた。

 「天塩町に限らず、全国各地にはその土地を代表する魅力的なものがたくさんあるが、なかなかそれが広く伝わらない。生産者の思いも一緒に伝えられたら」と、天塩町の齋藤啓輔副町長は話す。

 ナヲさん自身、5月下旬に、2泊3日の日程で初めて天塩町を訪れ、現地の人たちとの交流を楽しんだ。旅館の女将(おかみ)から、カスベ(エイのひれ)やサクラマスなど、東京では普段目にする機会がほとんどない食材の調理法なども聞けた。

 「日本海と広大な牧場、山菜などの自然の恵みと豊かな山々を肌で感じ、天塩町の食材の素晴らしさを実感した。公認インスタグラマーとして、町の魅力を投稿することで、地方創生の一助になれたら」-。ナヲさんと天塩町との交流はこれからも続く。

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