長寿でも「不健康な期間」が長い都道府県ランキング(東洋経済オンライン)



6/15(金) 5:30配信

東洋経済オンライン

 健康寿命とは「日常生活に制限のない期間」のこと。最近では、平均寿命より関心をもっている方も多いようです。2016年の国全体の健康寿命は男性で72.14年、女性74.79年となっています(厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会」資料による)。前回(2013年)と比べると男性が0.95年、女性が0.58年延びていました。しかし、平均寿命との差、すなわち日常生活に制限のある「健康でない期間」は、男性で8.84年、女性で12.34年となっており、依然として長いままです。

男性の「健康でない期間」が長い都道府県ランキング11位以下はこちら

 では、都道府県別にみるとどうでしょうか。今回は、都道府県別の健康寿命に着目したいと思います。

■中部地方は男女とも健康寿命が長い傾向

 まず、男性を横軸に、女性を縦軸に、それぞれの健康寿命をプロットしたのが下の図です。

 都道府県別にみると、愛知県と山梨県が男女とも健康寿命が特に長くなっています。この2つの県をはじめとして、全般的に中部地方で男女とも健康寿命が全国よりも長い傾向があります。一方、近畿地方は、男女とも健康寿命が全国よりも短い傾向があります。

 都道府県差をみると、男性の健康寿命が最も長い山梨県と最も短い秋田県の差は2.00年、女性の健康寿命が最も長い愛知県と最も短い広島県の差は2.70年となっています。

 平均寿命と健康寿命の間には、男女で共通する傾向と、共通しない傾向がみられました。男女で共通するのは、健康寿命が長い中部地方は、平均寿命も長い傾向があり、健康寿命が短い近畿地方の中には、平均寿命は全国と比べて長い都道府県も多くあったことです。これらの都道府県は、不健康期間が長いものと推測できます。

 一方、男女で異なる傾向が表れているのは、平均寿命と健康寿命の相関関係です。男性の場合、平均寿命が長い都道府県では健康寿命も長い傾向がありましたが、女性は平均寿命と健康寿命には関係がみられませんでした。

 以上のように、健康寿命は平均寿命を延ばせば自動的に延びる、というものではないようです。そのため、平均寿命や健康寿命を延ばすためには、それぞれについて対策が必要だと考えられます。

 現在、各都道府県では、国民健康保険(都道府県や市町村による地域保険)を中心に、健康増進に向けた取り組みを行っています。各都道府県や市町村でも、健康寿命を延ばすことを目的として健康診断推奨だけでなく、相談窓口の設置、高齢者の社会参加の促進等を行っており、有効な取り組み事例は全国で共有していくことになっています。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す