ベトナムEC市場25%成長ペース 物流インフラ整備急務(SankeiBiz)



 ベトナムは、電子商取引(EC)市場が急速に成長している。その半面、EC事業を支える物流業界の配送サービスや料金システムが全国的に統一されておらず、商機逸失につながっているとの声もある。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 ベトナム電子商取引協会(VECOM)によれば、ベトナムのEC市場は2017年に前年比25%余り拡大した。18~20年も同様のペースで拡大する見込みだ。しかし、物流業界はインフラがEC市場の成長ペースに追いつかず苦戦している。

 地場EC企業Sendoの消費者調査では、40%余りが配送スピードを課題に挙げたほか、配送コストが商品価格に対して割高であることも示された。地場物流会社ラザダ・エクスプレスのブー・ドク・ティン社長は、ベトナム国内のインターネットショッピング売上高のうち物流コストが約30%を占めると説明する。この割合は、世界的にみても高く、インドなどは15%程度だ。

 さらにティン氏は、ベトナムの物流業界はEC市場のニーズに対応できていないと指摘する。現在、ECの取引件数は1日当たり数十万件を超えるが、物流各社は配送ドライバーの十分な確保が難しい状況だ。

 こうした中、物流企業とEC企業との連携不足により、商機が損なわれると危惧する意見もある。ベトナム物流協会のダオ・チョン・コア副会長は「EC企業の要求に対応できる物流会社は少ない。物流が円滑になれば、顧客の需要拡大に弾みがつく」との見方を示した。

 ラザダのティン社長は、物流各社に対し、オートメーション投資、物流事業能力の改善、人的資源の充実に注力するよう求めている。また、環境対策投資の重要性も強調し、同社も政府機関から支援が得られれば電気自動車(EV)に投資すると述べた。(シンガポール支局)

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