5月和子牛 77万円今年最安値 6割の25市場で下げ(日本農業新聞)



 5月の和牛子牛価格が今年の最安値を付けた。JA全農がまとめた主要家畜市場の取引結果によると、1頭平均価格は77万7818円。前月を3%下回り、10カ月ぶりの大きな下げ率となった。全国的に枝肉販売が不振だったことや、子牛導入の需要期を過ぎたことが重なった。6月も情勢は変わらず、「子牛相場は小幅に下げる」(市場関係者)見込み。

 平均価格は2カ月ぶりに80万円を割った。需要期で積極的な購買があった前月を3%下回った。下げ幅が3%台だったのは2017年7月(3・8%)以来。去勢牛は3・4%安の82万6187円、雌牛は2・5%安の71万3648円だった。

 取引があった41市場のうち6割に当たる25市場で下げた。枝肉相場が下げたことが影響した。全国の建値となる東京食肉市場の枝肉相場は、高値で安定していた上位等級が下げに転じた。

 例年5月の子牛相場は不需要期から下げる傾向だが、「今年は肥育農家の資金繰りが難しくなっており、購買意欲が弱く下げが進んだ」(九州の市場関係者)という。

 市場別では、全農岩手県本部中央家畜市場(12・6%安)や兵庫県の但馬家畜市場(7・1%安)など、前月に大きく上げた市場で下げが目立った。主産地の九州で最も下げ 幅が大きかったのは、鹿児島県の曽於中央家畜市場。5・8%安の80万2798円だった。

 北海道を除く東日本で最大の取引頭数を誇る全農みやぎ総合家畜市場は7・1%安の74万1020円。同市場関係者は「県外客が少なかった」と話す。取引頭数が増加傾向にあることも相場の下げ要因となった。全農みやぎが取り組む繁殖事業の成果が表れ始めたという。

 6月の子牛相場は「上げ要因がない」(市場関係者)として、引き続き下げ基調の見込み。「枝肉相場が上向かない限り、肥育農家の購買意欲は戻らない」と市場関係者はみる。

日本農業新聞



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