貯蔵かんきつ「清見」 5割高 長期販売好調 愛媛・JAにしうわ三崎共選(日本農業新聞)



 愛媛県のJAにしうわ三崎共選が取り組む中晩かん「清見」の長期販売が好調だ。近年、6、7月の1キロ価格は600円を超え、通常出荷の3~5月のほぼ5割高。夏の中元ギフト需要を狙い、今年度から地元スーパーなどでも取り扱いが始まった。小売店が輸入果実を主体に売り場を展開する時期に、県産かんきつを売り込む。

 「清見」は、同JAが全国屈指の年間約2000トンを出荷する。同県の果樹研究センターみかん研究所などが長期販売の方法を開発。カワラヨモギの成分を含む鮮度保持剤「シトラスキープ」と、青果物の呼吸を抑える包装材「Pプラス」を使う技術で、6、7月まで出荷が可能になった。

 6、7月出荷の「清見」はマルチ被覆などを条件に、特に高品質な果実の収穫が見込める、管内12の特選園のものに限る。3月の収穫期に、手作業で「清見」にシトラスキープを塗り、他の低温貯蔵分の果実と共に三崎共選の冷蔵施設に収容、室温を5度に保って保存する。これまでの試験では、長期貯蔵中のロス率は2~5%。

 引き合いは強い。松山市に本社を置くスーパーのフジは、今年から夏用ギフトに200ケース(L級15玉、2L級12玉入り)を4980円(税別)で販売。昨年6月の試食販売では、2日間で約10万円を売り上げ、果実全体の約15%を占めた。国産かんきつが少ない時期の販売が消費者の購買意欲を刺激したと分析する。バイヤーは「愛媛県ならではの商材として需要はある」と期待を寄せる。

 三崎共選は市場と申し合わせ、毎年1キロ600円前後の価格を維持する。今年産は量が少ないため、6月までの出荷になる見込みだ。自身も16アールの特選園で出荷する増川榮男共選長は「他果実が少ない時期に、国産を求める消費者ニーズは根強い」と話す。

日本農業新聞



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