話がわかりにくい人は説明の作法を知らない(東洋経済オンライン)



6/2(土) 8:00配信

東洋経済オンライン

■伝わらない知識やスキルは「ない」に等しい

 「毒と呼ばれているものには、大きく分けて毒物と毒薬の2種類があって……」

この記事の写真を見る

 「カラダにいい毒があるって知ってた?」

 どちらの言葉にあなたは興味をそそられますか?  あとのほうが「なんだろう?」とその先を知りたくなるのではないでしょうか。

 私は、これまで10年間駿台予備学校の予備校講師として、また現在はビジネスパーソン向けのセミナー講師として、どうすれば相手にわかりやすい説明ができるか、ずっと考えてきました。

 そこで出てきた結論は、「どんなに一生懸命に身につけた知識やスキルも、相手がわかってくれなかったら、それはないに等しい」ということです。

 相手が興味のない話やメリットのないことは、どんなにこっちが必死に説明しても届かないのです。届かなかったら、それは相手にとって“ない”ものなのです。

 「わかりやすく説明するには、自分がどう説明したいかではなく、相手がどう受け取るかを考えることから始めないといけない」──説明で一番大切なことを私は生徒から教わりました。

 相手にわかりやすく説明するには、ちょっとしたコツが必要です。それは、私のように教える仕事をしている人だけでなく、釣り、将棋や囲碁、スポーツ観戦のような趣味を熱く語りたい人にも役立つスキルがあるのです。

 個人が情報発信しやすくなったSNS社会では、YouTubeやブログなどでその人の専門分野での発言を、そうでない人に伝える機会がひと昔前に比べ圧倒的に増えています。だからこそ、新時代の趣味人として活躍するためにも、自分の専門分野以外の人に、自分の発言をわかりやすく伝えることが求められるのです。

 このとき、必要になるスキルが「難しいことをわかりやすく伝える説明」です。

 ここでいう“難しい”というのは、世間一般に言われているような高度な学問分野のことだけではありません。好きなアニメやドラマ、スポーツなどを含めて、あなたが詳しいことを全般に“難しい”と表現します。

 「えっ、オレの好きなバンド、コピーして弾くの難しくもなんともないんだけど?」「私が趣味でやってるロッククライミングの楽しさだって、やればすぐわかるんだけど」そう思う方もいるかと思います。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す