ポイントカードがもたらす不毛すぎる消耗戦(東洋経済オンライン)



6/2(土) 6:00配信

東洋経済オンライン

少子高齢化と好景気による空前の人手不足。働き方の多様化による職場コミュニケーションの複雑化――。サービス業界の中間管理職である「店長」の求められる現場マネジメント要件は構造的に高度化を余儀なくされている。サービス業界の健全化に向け一石を投じるべく、店長受難のリアルをレポートしていく本連載。第4回はポイントカードに翻弄される現場を追う。

■ポイントカードの提示を求められることが増えた

 「ポイントカードはお持ちですか?」

 コンビニ、スーパー、ドラッグストア、外食店、書店、ホテル――。こうした商業施設の会計時に店員さんからこのように聞かれる光景は日常にあふれています。その店・チェーン独自のポイントカード、あるいは「Tポイント」(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)、「Pontaポイント」(三菱商事系のロイヤリティ マーケティング)、「楽天ポイント」(楽天)、「dポイント」(NTTドコモ)などの共通ポイントカードの提示を求められることが増えました。

 対象となるポイントカードを自分が持っていて、財布の中からすぐに出せるのであれば、買い物の一部が1ポイント=1円でたまるのは消費者にとってはありがたいことです。一方で、そもそも非ポイントカード派も含めて、レジで求められているポイントカードを持っていない場合は、ちょっと煩わしいことになります。「それならばお作りしませんか?」という話に発展することもあるからです。

 たとえば、

 店員「ポイントカードはお持ちですか?」

 お客「ないです」

 だと、文法的にはあっているのですがなんか角が立つ感じもします。

 とはいえ、

 店員「ポイントカードはお持ちですか?」

 お客「けっこうです」

 だと、聞かれてもないのに「お作りしますか?」という勧誘を先んじて封じ込めているようで、これはこれで感じ悪い気がします。

 結局のところ、

 店員「ポイントカードはお持ちですか?」

 お客「大丈夫です」

 という返答に落ち着くのが主流のようです。「カードは持っていないけどポイント集めていないから大丈夫です」を省略した形で、文法的にはしっくりこないものの言い方も柔らかいからです。

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