17年産 ミカン収穫量 最低 74万トン、基盤弱体化(日本農業新聞)



 2017年産温州ミカンの生産量(収穫量)が74万1300トンとなり、統計を始めた1973年以降で過去最低を更新したことが、農水省の調べで分かった。高齢化による結果樹面積の減少や老木化といった生産基盤の弱体化に、秋の台風被害が重なった。同省が当初見込んだ適正生産量87万トンを大きく下回り、絶対量不足から、需要期の年末から相場は急騰。シーズン終盤まで高値が続いた。

 生産量が70万トン台前半に落ち込んだのは初めて。これまで過去最低だった15年産の77万7800トンを5%下回った。

 生産基盤の弱体化が響いており、結果樹面積は4万600ヘクタールと前年比2%減。同省は「老木の更新も進んでおらず、花付きが少なかった。5月の少雨や高温で生理落果も増えた」(統計部)と分析する。台風被害も重なり、10アール当たり収量は1830キロと過去10年間で2番目に少なかった。

 作型別に生産量が最も減ったのは、12月以降に出回る普通種で、29万5500トンと前年比15%減。産地関係者は「樹勢の低下により、実をつける期間が長い作型ほど生産量が少ない」と話す。主力の早生種は2%減の44万5800トン。一方、極早生種は4%増の13万600トンだった。

 都道府県別では、生産量が最も多かったのは和歌山県(14万4200トン)で、14年連続全国トップ。次いで愛媛(12万300トン)、熊本(8万5700トン)と続いた。

 同省は毎年6月、出荷シーズン前に温州ミカンの需要量を予測し、需給バランスを踏まえた適正生産量を示している。17年産の実績は、これを13万トンも下回り、「近年にない落ち込みだった」(同省)。このため京浜市場では、最需要期の12月の1キロ価格が338円(日本園芸農協連調べ)と、不作だった1996年に次ぐ高値を記録。1月以降も堅調相場が続いた。

日本農業新聞



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