「XC40」に見えるボルボの強固なデザイン哲学(東洋経済オンライン)



5/18(金) 6:00配信

東洋経済オンライン

 「2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤー」に輝いた「XC60」に続くボルボの新型車「XC40」が、3月に日本でも発売された。車名で想像できるようにXC60の1クラス下に位置するSUVである。

【写真】ボルボSUVのデザインとは?

 すでにいくつかのメディアで、神奈川県箱根で行われた試乗会のレポートも紹介されているが、筆者はひと足先に、昨年12月にスペイン・バルセロナで開催された国際試乗会でXC40に乗っている。

 今でも印象に残っているのはその後、スウェーデン第2の都市ヨーテボリにあるボルボのヘッドクォーターで、現在のボルボデザインについてプレゼンテーションを受けたときのことだ。

 デザインスタジオの入り口手前に3足の靴が展示してあり、下には90、60、40の文字が添えてあった。ボルボでは3つのシリーズを靴にたとえており、90シリーズは革靴、60シリーズはスエードのシューズ、40シリーズはスニーカーをイメージしていることを示したものだった。

■3つのクラスに独自のキャラクター

 つまりボルボでは、ブランドとしての統一性を持たせつつ、3つのクラスに独自のキャラクターを与えているのだ。ライバルであるドイツのプレミアムブランドが、強固なまでのブランドイメージをバックボーンに、上から下まで似たようなキャラクターで統一しているのとは対照的だ。

 同じSUVであっても、ここで紹介する全長4425mm、価格389万円からのXC40と、全長4950mm、価格779万円からのフラッグシップ「XC90」で、ふさわしいデザインは違うし、ユーザー層も異なるはずだから当然だろう。

 箱根の試乗会でボルボ・カー・ジャパン木村隆之社長はこの状況を、「ライフスタイルチョイス」という言葉で表現した。人がクルマに合わせるのではなく、クルマが人に合わせる関係と言えそうだ。

 そしてXC40については、カジュアルな雰囲気を強調しており、「Me Car」つまりパーソナルユースがメインであると紹介していた。ファミリー志向の強いボルボの中では異端児と言えるかもしれない。

 ボルボの車種はもともと中型ファミリーカー中心だった。オーセンティックなフォルムでいまなお根強い支持を受ける「240シリーズ」、直線基調のスタイリッシュなフォルムとスポーティな走りで人気を博した「850シリーズ」は、いずれも3ナンバーボディに排気量2Lを超えるエンジンを積んでいた。

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