ネットフリックスの最大の敵は「素人作品」だ(東洋経済オンライン)



5/18(金) 5:00配信

東洋経済オンライン

米有料動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」の業績が絶好調だ。本拠地である米国で安定的に収益を拡大するとともに、足元ではそれ以外の成長が著しい。2017年には米国外の有料会員数が米国内を初めて抜き、海外事業は長く続いた赤字を脱した。
4月に発表した直近2018年1~3月期の決算でも、有料会員数の伸びが米国の現地アナリスト予想を大きく上回った。株価は今年に入ってから60%弱も値上がりした。『週刊東洋経済』5月7日発売号には、エンターテインメント業界にゲームチェンジを起こしつつある同社の実像に迫るリポートを掲載している。

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なぜ世界中の視聴者や制作者を引き付けるのか。日本テレビ、ソニー、LINEなどを経て動画ベンチャーを起業し、ITとエンタメの両業界に精通する森川亮・C Channel社長に話を聞いた。

■重要なのはテクノロジーよりもコンテンツ

 ――ネットフリックスの強さはどこにありますか。

 動画配信で似たようなサービスがたくさんある中で物を言うのは、結局「ここでしか見られない面白い作品」の制作力と調達力だ。配信やパーソナライズの技術を磨くことも重要だが、本質ではない。日本の有料動画のプレーヤーには“ありもの”コンテンツを流すのが基本というところが多いが、それだけだとユーザーに高いおカネを払わせるのは難しい。

 その点、ネットフリックスはもともと映画産業の盛んな米国を地盤とするだけに、オリジナル作品にかける制作投資が大胆。加えて経営陣にはエンタメ業界出身でセンスや目利き力の高いメンバーがそろっている。素質のある会社がまっとうに勝負を仕掛けて他を圧倒している、という構図だ。

 黒字化に対する投資家の考え方が日米で違うのも大きい。上場する、しないにかかわらず、日本の投資家は短期的な損益を重視しがちだが、米国の投資家は行けると思ったら長期的に株を保有して長く応援する傾向が強い。すると、会社も大きな勝負ができる。ネットフリックスもそうだ。

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