ソフトバンク「戦略的持ち株会社」移行鮮明(SankeiBiz)



 ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は9日の決算会見で、同社を通信事業者から、世界一のあらゆる企業群を運営する「戦略的持ち株会社」への移行を加速させる考えを表明した。米携帯大手スプリントの経営の主導権を手放すという大きな決断を下した後、初めての公の場だったが、上場の準備を進めている国内通信会社も含めて「通信事業会社も独立したグループの企業群の一つだ」と断言。自らは、戦略的持ち株会社に世界中の企業を取り込んで拡大させる「群戦略」を推進するため、起業家よりも投資家としての側面を強調した。
 ここ数年、公の場で毎回のように強調している、世界一の企業群でつくるグループを運営する「群戦略」を9日の決算会見でも説明した孫氏。群戦略を進める上で、国内通信会社の上場を「独立した採算を持ち、意思決定を素早くさせるため」と述べた。
 一方、Tモバイルとの合併を狙っていたにもかかわらず、経営権を手放すことを決めたスプリントについては「もともとは両社を買収したいと動いていたが、断念した。大きな意味での価値を取れるのであれば恥ではない」と強調した。
 一方、「『孫はあれだけ経営権にこだわっていたのに信用できない』といわれるかもしれないが、根本的な戦略は群戦略だ。組織論からすると正しい判断をした」とも述べた。経営権にはこだわらず、両社統合後の新会社の約27%の株式を所持し続けることで、米携帯市場で一定の影響力を持ち続ける重要性を強調した。
 国内通信会社のソフトバンクとヤフーについては、群戦略で傘下に入れた海外各企業の日本法人設立後の受け皿とする考えも説明した。

【関連記事】

Related Post



コメントを残す