銀行が「就職したくない業界」になる真の理由(東洋経済オンライン)



5/10(木) 6:00配信

東洋経済オンライン

 5月の連休が明けて、就職活動戦線は後半戦を迎えている。就活では、毎年同じような光景が繰り返されるが、変化もある。この2019年卒生の就活では、業界選びに”異変”が起きている。

【図】「就職したくない業界」トップ10(文系・理系)

 HR総研が2018年3月に楽天「みん就(みんなの就活活動日誌)」と共同で行ったアンケート調査結果の中から、「志望する業界」と「就職したくない業界」を紹介してみたい。調査は2019年卒業予定の大学生・大学院生802人の回答によるもので、29業界の中から、志望する業界と就職したくない業界を複数回答で選択してもらった。

 その結果、「志望する業界」は文理の違いが大きく出ている反面、「就職したくない業界」では文理の違いは少ないことがわかる。

■メガバンクが「不人気業界」の上位に

 まず、就職が避けられている業界を見ると、文系は「メガバンク、信託銀行」がトップで、2位「外食」、3位「地方銀行、信用金庫」、4位「外資系金融」、5位「生命保険、損害保険」と続く。

 理系は「外食」がトップで、2位「メガバンク、信託銀行」、3位「外資系金融」、4位「生命保険、損害保険」、5位「地方銀行、信用金庫」の順位になっている。

 気が付くことが3つある。まずメガバンクが「志望したくない業界」に入り、文系の1位、理系の2位となっている。「志望する業界」でもメガバンクは、文系11位、理系20位にとどまっている。かつてメガバンクは、人気業界の代表格だったが、大きな変化だ。

 この原因は容易にわかる。メガバンクが業務を大幅にデジタル化し、窓口業務の効率化を打ち出したからだ。支店・出張所を統廃合し、従業員数も圧縮すると公表している。2019年卒からの採用数も大幅に削減。特に一般職を志望する女子学生は、これまでメガバンクを目指す人が多かったが、今年は大幅に減ると思われる。

 次に分かるのは不人気業界のトップ5の顔ぶれが文系も理系も同じだということ。6位以下はかなりばらつきがあり、嫌う学生もいれば、そうでない学生もいる。しかし、トップ5は共通して、「学生が敬遠している」といえる。

 3つめは、そのトップ5のうち、4業界が金融・生損保で占められていること。勤務条件や待遇面が比較的よくない、外食産業に行きたくない学生が多いことは想像できる。しかし、金融・生損保業界は就職人気ランキングに上位に入る、人気業界だったはずだ。しかし、メガバンクが構造変革に取り組むというニュースを読んだ学生が、金融・生損保離れを起こしたのかもしれない。

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