大幅遅れの可能性大 富士フイルムのゼロックス買収(産経新聞)



 富士フイルムホールディングス(HD)による米事務機器大手ゼロックスの買収手続きが大幅に遅れる可能性が高まっていることが9日、分かった。当初は9月までの買収完了を目指してきたが、買収手続きの一時差し止めを命じたニューヨークの裁判所が、差し止めの見直しを求める両社からの上訴の審理を9月に行うことになったためだ。買収計画の練り直しも避けられない情勢となっている。
 富士フイルムによるゼロックス買収をめぐっては、ゼロックス大株主の米実業家ダーウィン・ディーソン氏が「買収はゼロックスに不利な内容だ」として、差し止めを求める訴えを2月に起こしていた。これを受け、ニューヨークの裁判所は4月27日に、ゼロックス経営陣による交渉を不適当と判断して、買収を差し止める仮処分を出した。
 富士フイルムとゼロックスは、この買収差し止めの仮処分決定を不服として今月4日、ニューヨークの裁判所に上訴。ただ、今後、裁判所の判断が覆らなければ、現在の買収計画を諮るゼロックスの臨時株主総会が開けず、買収は完了しない。富士フイルムは、8日に出した声明で「上級審において当社の主張が認められると信じており、状況を静観する」としている。
 一方、買収に反対するゼロックス大株主の米著名投資家のカール・アイカーン氏は7日、ゼロックス株1株当たり40ドル(4400円)以上を提示すれば買収提案を検討すると表明しており、対立が続いている。

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