高級版ジェットストリームはさりげない最強ボールペン 聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局(日経トレンディネット)



2018年は高級ボールペン元年といえるほど、各メーカーから定番ボールペンの高級ラインが次々と発売されている。この高級筆記具ブームをけん引しているブランドとして、前回(「32年続くトンボ鉛筆「ZOOM」シリーズ、ヒットの秘密」)はトンボ鉛筆の「ZOOM」シリーズを紹介した。今回は、低粘度油性インクを高級ボールペンにいち早く導入した三菱鉛筆の「ジェットストリーム プライム」を取り上げる。

【関連画像】「ジェットストリーム プライム 3色ボールペン」(0.5mm、0.7mm、ともに3000円)。軸色はボール径0.5mmがダークネイビー、ダークボルドー、ピンク、ライトピンク、ボール径0.7mmはネイビー、ブラック、シルバーがある。ノックボタンがまっすぐでスムーズに下りる新機構が特徴の3色ボールペン

※掲載価格はすべて希望小売価格です。

 ここ数年、それまでギフト需要が中心だった高級ボールペンや金属軸のボールペンが個人用途としても売れ始め、各メーカーが低価格ボールペンで人気のある低粘度油性インクやゲルインクのリフィルを入れた高級ボールペンを出している。そのきっかけを作ったのが三菱鉛筆の「ジェットストリーム プライム」だ。

 低粘度タイプの油性ボールペンは、サラリとした書き心地が特徴だ。それまでは書き始めがかすれやすかった油性ボールペンの常識を変え、150円クラスの価格帯で大ヒット。各メーカーが独自の低粘度タイプのボールペンを相次いで発売した。

 しかし、低粘度インクは3000円、5000円といった高級ボールペンには採用されず、かなり長い間、150円のボールペンのほうがはるかに書き心地がよい状況が続いていた。その中で、いち早く高級ボールペンに低粘度油性インクを導入したのが、ジェットストリーム プライムだった。

 そのジェットストリーム プライムの商品展開で意外だったのが、高級ボールペンの定番といわれる回転繰り出し式の1色タイプではなく、いきなり回転繰り出し式の3色タイプからスタートしたことだ。そして2018年に入ってようやく、回転繰り出し式の1色タイプを発売した。シリーズ発売から5年経った今になって、定番の回転繰り出し式の1色を発売したのはなぜなのか。担当者に聞いた。

高級ボールペンの定番をようやく出したワケは?

 「これまでのプライムは、金属軸を使いつつ、どちらかというと機能を前面に打ち出した製品だった。プライムシリーズの認知を上げるためにも、そういう技術面をアピールする必要があったが、その役割は一段落。今回は高級感やシルエットの美しさなどを前に出した製品に仕上げた」と、プライムの製品開発を担当する三菱鉛筆、商品開発部の井澤弘壮氏。その言葉通り、回転繰り出し式シングルは見た目もスリムながら流線形のきれいなシルエットに仕上がっている。

 印象的なのは、芯を出すための回転がしっとりした感触だということ。「高級感と心地よさを両立するために、重くなり過ぎないように試行錯誤を重ねた」と井澤氏が言うように、スーッと回って最後に少しだけクリック感のある回転の感触は心地よい。また、軸の中央ではなく、少し“ハイウエスト”になっているのも、見た目のエレガントさと、回転軸の回しやすさにつながっている。

 また、ウエートバランスが良いためか、全体の重量感がちょうどいいのか、これまでのジェットストリームの中でも最も軽く、スムーズに書けるようだ。もともと回転繰り出し機構のペンはペン先が揺れにくいので安定して書けるものだが、この書き心地のよさは、初めてジェットストリームを使ったときの感動を呼び起こしてくれるような新鮮さがある。

 「高級ラインになり、製品の価格帯が上がることで、パーツ作りにも時間やコストをかけてより丁寧に作り込めました」と井澤氏。もちろん好みもあるし、本当に長時間書き続ける場合は、軽いプラスチック軸のほうがいいかもしれない。しかし書き心地は相当いいし、完成度が高い。まずは店頭で試してほしい。

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