1株40ドル以上、大株主揺さぶり 富士フイルムHDの米ゼロックス買収(SankeiBiz)



 富士フイルムホールディングス(HD)による米事務機器大手ゼロックスの買収をめぐり、買収に反対するゼロックス大株主の米著名投資家、カール・アイカーン氏らが、富士フイルムから有利な条件を引きだそうと揺さぶりをかけている。大株主と妥協点を見いだせなければゼロックスの臨時株主総会で委任状争奪戦に発展する可能性もあるだけに富士フイルムは今後、難しい判断を迫られそうだ。

 アイカーン氏らは7日、ゼロックスの株主に宛てた書簡で、ゼロックス株1株当たり40ドル以上を富士フイルムが提示すれば、買収提案を検討すると表明した。アイカーン氏がゼロックス株の買収金額について具体額を示したのは初めて。金額を示すことで、富士フイルムに譲歩を促す狙いがあるとみられる。

 書簡で、アイカーン氏らは「ゼロックス株の評価が40ドル以上ならば、検討に値する」と記載した。1株40ドルは、ニューヨーク株式市場でのゼロックス株の7日終値の1.4倍に当たる。

 ゼロックスは1日、アイカーン氏らと、買収計画の見直しを含めた和解を発表したが、和解案は3日に失効した。当初は辞任する予定だった買収推進派のゼロックスのジェフ・ジェイコブソン最高経営責任者(CEO)ら現経営陣も残留することになり、4日にはニューヨークの裁判所が出した買収を差し止める仮処分決定を不服として上訴。ゼロックスは、富士フイルムとの協調路線に回帰した。

 富士フイルムは1月末、合弁子会社の富士ゼロックスとゼロックスを事実上、経営統合し、株式の過半を保有すると発表。ただ、この買収方法をめぐり、アイカーン氏らは「ゼロックス(の価値を)過小評価している」と反発して、株主に対し買収反対を呼び掛ける共同声明を発表している。

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