3月輸入野菜 13年ぶり13万トン超 ハクサイ18倍キャベツ4倍 中国産敬遠薄れる(日本農業新聞)



 3月の生鮮野菜の輸入量が13万3847トンと、単月としては13年ぶりの高水準だったことが、財務省が26日公表した貿易統計で分かった。輸入野菜離れを起こした2007年の中国製冷凍ギョーザ中毒事件以降では最大。国産の高騰が長期化するとの懸念が拭えず、中国産の結球野菜を中心に業務・加工業者からの輸入物への需要が強かった。業者は4月以降も輸入量が前年を上回る可能性が高いと見通す。

 生鮮野菜の輸入量が13万トンを超えるのは、05年3月以来。今年2月に続いて、10万トンを超えた。

 輸入量を押し上げたのはハクサイやキャベツなどの結球野菜。国産が品薄高となった1月から、外食店といった業務筋からの需要に加え、カット野菜など加工需要の引き合いも依然強い。3月のハクサイの輸入量は前年の18倍となる5211トン、結球キャベツは3・7倍の2万7585トンで、共に過去10年間で最多。中国産の輸入業者は「3月も国産の出回りが少ないと予測し、仕入れ数量を十数年ぶりに大幅に増やした」と話す。

 結球野菜をはじめ、輸入が増えたニンジンやネギなどは軒並み中国産が大半を占める。飲食店への納入業者は「低価格を重視する顧客が増えてきた。中国産の仕入れに慎重な声をあまり聞かなくなった」と明かす。

 一方、3月に入って天候が回復し、国産の出回りは急増。相場は安値基調で推移する。だが、国産が需要を取り戻すのは簡単ではないとの見方がある。別の輸入業者は「急に仕入れを増やしただけに、国産が安くなったことを理由に今後の取引を断れない」と打ち明ける。輸入業者は、今後も輸入物の潤沢な出回りを予想している。

日本農業新聞



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