大崎市の結婚式場「芙蓉閣」、破産(帝国データバンク)



 (株)金原本館(TDB企業コード:100293765、資本金1000万円、宮城県大崎市古川駅前大通6-2-8、代表金原資枝氏、従業員25名)は、4月25日に仙台地裁古川支部へ自己破産を申請した。

 申請代理人は佐藤裕一弁護士(宮城県仙台市青葉区片平1-2-22、弁護士法人杜協同阿部・佐藤法律事務所、電話022-262-4265)ほか2名。
 
 当社は、1886年(明治19年)創業、1960年(昭和35年)7月に法人改組。地元では、明治年間に創業した老舗旅館業者として知名度が高く、77年に「芙蓉閣」(収容人数330名)をオープンさせ、結婚式場経営に事業シフトしていた。婚礼事業は、「芙蓉閣記念教会」やガーデンウェディング会場「フィンランディア」を活用した結婚式や披露宴、結納のサービスを提供しており、その他法要や慶事祝、同窓会、地元商工会やロータリークラブの会議・研修会場として会議室を貸し、利用者は一般個人のほか、企業や団体、官公庁となっていた。また、隣接する料亭「かな原亭」(日本料理)や芙蓉閣内の「金華園」にて中華料理を提供するなど飲食事業も手がけ、ピーク時の2005年9月期には年売上高約9億3000万円を計上していた。

 しかし、過去の積極的な設備投資に伴う金融債務が膨らんでいたうえ、少子化や海外ウェディング人気の流行など結婚式需要の縮小が進み、減価償却費などの投資負担が重く、財務内容は低収益となっていた。2017年9月期の年売上高は約3億9000万円にまで落ち込み、財務面は悪化の一途を辿っていた。このため、宴会の受注により婚礼部門のカバーを目指し、「かな原亭」で飲み放題コースの充実を図るなどの再建策を実施していたが、債権が金融機関からサービサー等に売却されるなど資金調達も限界に達し、今回の措置となった。

 負債は約9億2500万円(大半は金融債務)。

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