ハロウィーンを商機に 青果、花・・・ユニーク販促 スーパー カボチャと柿セットで(日本農業新聞)



 ハロウィーン(31日)商戦の盛り上がりを農産物の有利販売につなげようと、ユニークな商品開発や販促に乗り出す産地が増えてきた。代名詞であるカボチャのオレンジ色を基調とした切り花の提案をはじめ、柿の新たな食べ方の募集など、あの手この手で需要の掘り起こしを狙う。スーパーも青果物の売り場にハロウィーンを取り入れ、消費者の注目を集める。

 オレンジや黄、濃い赤色――。静岡県のJAハイナンは、ハロウィーンのイメージに合う5色のガーベラを箱詰めした「ハロウィンMIX(ミックス)」を出荷する。生花店が手軽にハロウィーン向けの花束を仕立てられるように工夫した。

 出荷箱にはカボチャやお化けのユニークなイラストを描き、ハロウィーン向けの商材と強くアピール。1箱に大輪で30本、小輪で50本入りで、市場関係者は「時期的に使いやすい色が少量ずつ入っており、扱いやすい」とみる。JAは「通常出荷よりも1本当たりの単価は10円前後高い」と手応えをみせる。

 東京都内の生花店「モンソーフルール マロニエゲート銀座2」は「ハロウィーン向けのアレンジメントに積極的に使用している。出荷箱もかわいらしい」と評価する。

 鑑賞だけでなく、食べてもおいしい赤皮カボチャ「べにくり」の生産振興に乗り出したのは、岐阜県のJAめぐみの。果肉が変色しにくく、加熱後も鮮やかなオレンジ色が残るので、グラタンやポタージュに合う。JA直売所や中京圏の大手スーパーに並ぶ。

 赤皮カボチャに食用品種が極めて少ないことに目を付け、今年から試験栽培を始めた。出荷箱にカボチャのお化け「ジャック・オ・ランタン」のシールを同封し、売り場での演出にも生かしてもらう。JAは「3年後には生産者を1・5倍に増やしたい」と意気込む。

 全国トップの生産を誇る和歌山産の柿を売り込もうと、JAグループ和歌山はさまざまな販促を仕掛ける。5年目の今年は、インスタグラムに柿を使った料理の写真を投稿してもらう新たなキャンペーンを実施。柿のサンドイッチやカレーなどの提案があった。

 JA和歌山県農は「デザート以外の食べ方を取り上げ、消費を掘り起こしたい」と強調する。例年通りハロウィーン仕様の柿も売り込んだ。

 小売りも産地のアイデアを販売に取り入れる。大手スーパーのイオンリテールは今年、本州と四国の約400店舗で、食用のミニカボチャと柿を一つの売り場で販売する。柿はハロウィーンのパッケージでの箱売りを用意した。同社は「セット販売の相乗効果でハロウィーン商戦を盛り上げたい」(広報)と話す。



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