ロングライフ化進む 精肉販売 付加価値販売で消費増へ 産地・スーパー 制菌作用高めて鮮度維持(日本農業新聞)



 スーパーや産地が精肉の付加価値販売に向け、消費期限を延ばすロングライフ(LL)化を進めている。パック包装時に酸素と二酸化炭素を注入することで、制菌作用を高め、鮮度や色味を維持する。通常3日程度の消費期限を2~4日延ばし、有利販売で消費拡大を目指す。

 豚の生産から加工、販売を手掛ける大商金山牧場(山形県庄内町)は、LL化を可能にする包装技術を開発した。包装時にパックに注入する酸素が肉の変色を抑え、二酸化炭素が菌の発生を抑えるという。と畜場併設の加工センターを持つ強みを生かし、まな板の煮沸など菌数を抑える作業も徹底した。

 昨年秋から東北地方のスーパーで消費期限を6日間に設定し、同社の豚肉を販売している。実証検査を重ね、期限延長を実現した。価格は1・5倍ほど高くなるが、「鮮度維持に理解がある業者は多い。国産の有利販売を目指す」と同社。現在、機密性をより高め、消費期限を最大7日間に設定できる包装パックでの販売を計画している。遠方地域への輸送や、宅配販売をにらむ。

 大手スーパーのイオンリテールは、プライベートブランド「トップバリュ」の一部精肉商品の消費期限を2日延ばし、全国で販売している。豚肉と牛肉、ひき肉など。パックに酸素と二酸化炭素を注入する技術を使っている。

 この技術を使った商品の17年度の売り上げは前年度の倍に達した。2013年度から地域限定で導入、17年6月に全国へ広げた。価格は据え置き、店内広告(POP)で精肉のLL商品を売り込んでいる。「品質を保持できる点が消費者から受けている」という。今後、商品数を広げていく考えだ。

日本農業新聞



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