大豆 新たな機能性 ななほまれ 脂肪を代謝成分が2倍 農研機構と北海道情報大(日本農業新聞)



 農研機構と北海道情報大学は大豆「ななほまれ」を1カ月間、1日42グラム摂取すると、血液中の中性脂肪の値が血液100ミリリットル当たり20ミリグラム下がることを突き止めた。同品種は他品種に比べ、脂肪の代謝を高める機能性成分のβコングリシニンを多く含む。食べると、成分を濃縮したサプリメント並みの効果が見込める。同成分の多い品種や系統は他にもあり、機能性を売り物にした大豆の有利販売につながるとみて、情報発信していく。

 「ななほまれ」は、長野県野菜花き試験場が2009年に育成した。βコングリシニンは、1日5グラム以上が摂取量の目安。サプリメントも市販されている。同品種のβコングリシニン含量は大豆1グラム当たり0・12~0・2グラムと、普通の大豆品種の2倍近い。

 試験では、1日に5グラム以上のβコングリシニンが摂取できるよう、毎日大豆42グラム(乾燥重量)を男女150人に食べてもらった。ハンバーグにできる大豆フレーク、豆乳、蒸し大豆などで摂取した。

 1カ月後には血液100ミリリットル当たりの中性脂肪が食べる前より20ミリグラム減り、食べている間の3カ月は下がったままだった。例えば、メタボリック症候群の基準の一つ、血中の中性脂肪150ミリグラムから20ミリグラム下がれば基準を下回ることになる。

 農研機構・次世代作物開発研究センターは「高まった中性脂肪を普通の状態に戻す効果は十分ある」と説明。消費拡大や企業の商品開発などにPRできるとして、情報提供していくという。

 農研機構によると、βコングリシニンの多い大豆は「ななほまれ」の他、関東南部から西日本向きの「関東133号」九州向きの「九州174号」などがある。

日本農業新聞



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