タイ、17年ホテル投資7割増585億円 過半は日本など国外から(SankeiBiz)



 タイは、2017年のホテル投資額が過去最高の170億バーツ(約585億円)に達した。複数の大型投資案件が寄与し、前年比約70%増と大幅に伸びた。米不動産大手JLLホテルズ・アンド・ホスピタリティー・グループの調査で明らかになった。現地紙バンコク・ポストが報じた。首都バンコクが140億バーツと総投資額の8割近くを占めた。バンコク以外では、北部チェンライ県や南部ピピ島、東部パタヤなど観光地でのホテル投資が目立つ。

 タイのホテル市場は、外国からの直接投資(FDI)も増えており、過半を占める。FDIの相手国は日本やシンガポール、米国が上位に入っている。

 JLLホテルズ・アジアのマイク・バッチェラー最高経営責任者(CEO)は、タイのホテル市場に投資が集まる理由について、「観光客の増加や安定した政治情勢に支えられた健全な取引実績」を挙げた。タイ観光・スポーツ省のデータによれば、17年にタイを訪れた外国人観光客数は前年比8.6%増の3500万人余りだった。18年は3760万人への拡大が見込まれている。

 バッチェラーCEOは「米マスターカードの調査ではバンコクの17年の外国人観光客数は2100万人余りと、都市別で世界最多となった。バンコクの飲食店を格付けした初のミシュランガイドも発表され、美食の街としての評価もますます高まる」と期待を示した。ただし、「タイ全土での国際空港の拡張や、格安航空会社(LCC)路線の増便と高速鉄道の建設など、アクセスの改善が重要な課題になる」と指摘している。

 タイでは現在、外国人観光客の受け入れ能力を格段に高めるため、複数の空港で拡張整備事業が進められている。バンコクにあるドンムアン国際空港とスワンナプーム国際空港を合わせて年間1億人の受け入れを可能とする計画だ。

 18年のホテル市場については、引き続き投資家の関心を集めるものの、市場に出回る投資適格級の物件が減少するとみられることから、17年ほどの伸びはないとみられている。(シンガポール支局)

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