BMW「X2」は激戦の小型SUVを制覇できるか(東洋経済オンライン)



 「成功しているミレニアル世代のための完全な車だ――」。

 独BMWは4月16日、新型のコンパクトSUV(スポーツ用多目的車)「X2」の販売を欧米に続いて国内でも開始した。同日、都内で行われた発表会で、BMW日本法人のペーター・クロンシュナーブル社長は、1980年代から2000年代初頭に生まれた世代を意味する「ミレニアル」という単語を何度も繰り返して強調した。

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 その言葉どおり、「X2の主たるターゲットは40歳以下」(クロンシュナーブル社長)と見定め、これまで潜在的な顧客だった比較的所得の高い若年層の需要を掘り起こす考えだ。4つのタイプを用意し、価格は436万円から。同じくコンパクトSUVの「X1」とはプラットフォームを共有する。X2では内装の高級感を高めたことなどにより、X1の最安モデル比で約20万円増の価格帯に設定した。

■都会のマンション住民に訴求

 X2では、スタイリッシュなデザインが特徴のクーペスタイルを採用。車高は153センチメートルと現行のXシリーズで初めて一般的な日本の機械式立体駐車場の155センチに収まるサイズに抑えた。X1の車高は160~161センチで立体駐車場には入らなかった。都市部のマンション住民のニーズも満たしたことで、駐車場の制約から取り逃していた潜在顧客にもリーチしやすくなる。

 国内の輸入車市場はいま、歴史的な活況を呈する。2017年度の販売台数(日本車の逆輸入除く)は30万台を超え、21年ぶりの高水準を記録した。同年度には、日産自動車やSUBARUで完成車の無資格検査問題が発覚。日本メーカーの販売が伸び悩むという「敵失」もあり、2017年度の登録車に占める輸入車のシェアは前年度比0.2ポイント増の9.1%と過去最高を更新した。

2017~2018年の日本カー・オブ・ザ・イヤーをボルボのSUV「XC60」が獲得し、輸入車で2度目の快挙を達成するなど、輸入車の勢いは右肩上がりだ(参考記事「ベンツにボルボ、『輸入車』人気再燃のワケ」)。国内の輸入車販売は独メルセデス・ベンツが、2015年度に独フォルクスワーゲン(VW)から首位の座を奪還して以降、快走を続ける。2017年度は6万8000台あまりを販売した。2位のBMWは5万1000台あまりを販売し、サブブランドのMINIも台数を伸ばしている。

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