台風の影響年末まで ダイコン、ナス 不足も(日本農業新聞)



 10月に台風が相次いで日本列島を襲った影響で、ダイコンやナスなどの出回りが今月から12月月にかけて少ない可能性が出てきた。太平洋沿岸の産地で塩害や浸水、施設の倒壊が見られ、一部では植え替えが必要だ。これまでの長雨で作柄が不安定となっており、市場関係者は「正品率の低下も重なり、当面は不足感が強い」とみる。

 野菜の取引は10月前半まで豊作基調で推移。後半に入ると長雨の影響で、下旬には日農平均価格(各地大手7卸のデータを集計)が1キロ130円と、中旬より4割上伸。そこに台風21、22号の被害も重なった。

 今月後半から関東産が主体となるダイコンでは、畑に海水がかかる被害が出た。千葉県JAちばみどりは「葉が傷み生育が停滞している。年明けの出荷分まで影響は残る」と話す。神奈川県の三浦野菜生産販売連合は「12月の出荷量は昨年より数%は減る」と見通す。

 キャベツも塩害を受けた。JAちばみどりは「年内出荷分は、小玉傾向や傷みが出る心配がある」と分析。年明け出荷分では一部、植え替えが必要な畑もあるという。

 強風被害で品薄の高知産のナスは、今後も出回りが少なく推移しそうだ。高知県園芸連の11月上旬の出荷量は日量5000~6000ケースと、例年の8割にとどまる。同連は「曇天による花落ちも重なり、11月下旬まで出荷は少ない」とみる。同県では小ネギの倒伏被害もあり、「営農再開ができていない施設もあり、年内の出荷回復は難しい」(同)。

 宮崎県ではキュウリの園地で浸水が起き、植え直しの動きも出ている。JA宮崎経済連は「花落ちも重なり、11月下旬から12月上旬の出荷量は伸び悩む」とみる。

日本農業新聞



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