ベトナム17年 国内への送金1兆4729億円(SankeiBiz)



 ■過去最高、世界上位10カ国入り

 ベトナムは、2017年の国外から国内への送金額が前年比16%増の約137億8100万ドル(約1兆4729億円)で過去最高を更新し、世界銀行のリポートで世界上位10カ国に入った。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 送金元の内訳を国・地域別にみると、1位が米国で約60%を占め、2位が欧州で約20%だった。このほか、中国や韓国、日本なども上位に入っている。

 17年の国外からベトナムへの送金は、米国移住や金利政策などの影響で前年を下回るとの予想が大半だったのに反して増加した。ベトナム国家銀行(中央銀行)の為替担当責任者は「中銀はドル預金金利をゼロに設定したが、外国からベトナムへの送金は安定的に伸びている」と述べた。

 複数のアナリストは、急成長するベトナム経済およびビジネス環境の改善が投資家心理を高め、外国からの送金を呼び込んでいると分析した。

 18年の国外からの送金について、ベトナム国家社会経済情報予測センター(NCIF)は、米国の移民規制や利上げ政策のあおりを受け、減速すると予想している。一方、国外に出るベトナム人労働者の増加やマクロ経済の安定、ベトナムの金融政策の柔軟性などを背景に、国外からの送金は今後も安定的に推移するとみる向きもある。

 国外からベトナムへの送金額は10年から右肩上がりに増加し、15年には132億ドルとなった。送金には主に4つの経路があるが、商業銀行経由が約72%で最大だ。

 また、ベトナムでは外国からの投資が外貨の主な調達手段となっており、過去最高水準に拡大している外貨準備を下支えている。ベトナムの外貨準備高は17年末には520億ドルに達し、今年2月初めには600億ドル近くまで膨らんだ。(シンガポール支局)



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