キリン、独自素材「麹ステロール」に人体の肌質改善効果(日刊工業新聞電子版)



■白こうじ菌を選抜

 キリン(東京都中野区、磯崎功典社長)は、健康技術研究所が開発した独自素材「麹ステロール」で、人体の肌質改善効果を確認した。今後、鹿児島大学農学部の二神泰基准教授らと機能性の研究を進めると同時に、キリンビバレッジや、キリングループ以外の企業との連携も視野に入れ、2018年にも商品化を目指す。グループの独自素材を高付加価値商品や健康領域分野に活用して、成長を図る。

 麹ステロール自体は09年ごろから研究を続けてきた。動物実験で肌荒れや胃炎、関節炎などの炎症抑制効果、リウマチなど多発性硬化症への改善効果を確認済み。こうじ菌のうち、生産力の高い白こうじ菌を選抜し、液体培養とこうじ食用エキスの開発で高生産性を実現した。

 製法は特許を申請済み。ヒトによる試験では皮膚の保湿効果やメラニン抑制効果が見られており、40代女性などにアピールできるとみている。

 商品化では機能性飲料やサプリメント、食品や化粧品などを想定。「無味無臭なので、飲料や食品に入れても味や香りが変わらない利点がある」(R&D本部)。肌に塗った場合の効果も動物での試験では確認済みで「今後ヒトでの実験を行い、化粧品分野の展開も視野に入れる」(同)。

 キリングループは免疫効果のあるプラズマ乳酸菌活用で、健康事業を230億円以上に拡大する戦略を打ち出している。また、富士フイルムと共同開発した美容成分配合飲料も16年に発売済み。高齢化と人口減で国内市場が伸び悩む中、独自素材や技術を武器に成長を目指す。

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