コメ1俵と“物々交換”で始める スマート農業 栃木のベンチャーが稲作水位センサー(日刊工業新聞電子版)



■水田見回り省力化、スマホで遠隔監視

 ぶらんこ(宇都宮市、永井洋志社長)は、水田の水位を遠隔から確認できる補助システム「水田farmo(ファーモ)」の販売を4月にも本格的に始める。ユーザーはスマートフォンアプリで水田の水位がリアルタイムで分かるため、確認に行く手間が省ける。価格は3万円(消費税抜き)。農家のシステム導入負担を軽減するため、コメ1俵と水田farmo1台を交換できる「一俵プロジェクト」も始める。

 水田farmoは水田一つにつき1台設置し、超音波センサーで水位を計測する。データは通信機を介しユーザーのスマートフォンに送られる。同社によると、農家は朝晩それぞれ2時間ずつ水田の見回りをするなど、水の管理に水稲栽培の労力の30%程度を費やしているという。同システムが普及すれば「省力化につながるだけでなく、他の作物に費やす時間が増えて農家の収入増も期待できる」(永井社長)としている。

 現金での販売だけではなく、「一俵プロジェクト」による導入も提案する。農家と“物々交換”したコメは、同社が1俵(60キログラム)3万6000円(消費税抜き)で一般消費者に提供する。

 同センサーは2017年5―9月の田植え時期に、宇都宮市内の農家6件で実証実験した。農家から自動給水の要望があったため、4月からはユーザーが設定した水位を一定に保たせる「自動給水システム」の試験運用も始める。価格は5万円程度を予定している。これも19年をめどにコメとの物々交換に対応する予定。

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