福島県楢葉町でホテルの建設を計画していたファーストスプリング、破産開始(帝国データバンク)



 (株)ファーストスプリング(TDB企業コード:518019310、資本金1000万円、神奈川県足柄下郡箱根町湯本206、登記面=福島県双葉郡楢葉町大字井出字堂ノ前25番地、代表小川晴也氏)は、8月28日に東京地裁へ自己破産を申請し、9月5日に同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は土田一裕弁護士(東京都千代田区内幸町1-1-7日比谷U-1ビル5階、新保法律事務所、電話03-5511-1511)。

 当社は、2016年(平成28年)7月、福島県楢葉町でのホテルの建設、運営を目的に神奈川県・箱根の老舗旅館(株)一の湯の小川代表個人出資のもと設立された。一の湯グループは、東日本大震災以降、東北を産地とする食材の利用などで復興を側面から支援してきた実績があり、当社は地域復興のための再開発を進める楢葉町の補助事業として、再開発地区(JR竜田駅東側)に4階建(客室200室)の温泉付きビジネスホテルを建設し、2018年8月の開業を目指していた。開業後は福島第1原発至近の宿泊施設として、廃炉関連の企業活動をサポートする拠点となる予定だった。

 初決算の2017年6月期は、ホテル建屋や宿泊施設の建設準備、開業後に向けた従業員の採用と研修、納入業者の選定などに費やし、収入高はゼロに等しく、最終損益も若干額の赤字計上となった。2018年6月期に入っても宿泊施設運営のための準備を行っていたが、資金不足から現場工事は遅々として進まず今年2月には建設計画そのものを断念。当初約20億円と言われるプロジェクト資金の大半を主力行がアレンジャーとして組成する復興特区支援利子補給金制度に基づくシンジケート・ローンで賄う予定であったが、プロジェクトそのものが頓挫し、既借入金の返済不能に陥ったことで今回の措置となった。

 負債は2017年6月期末時点で約14億5400万円。

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