放牧牛 夏快適 体温0・3度下げ 遮光資材の着衣 山口県考案(日本農業新聞)



 山口県農林総合技術センターは、放牧牛の暑熱対策として、遮光資材で作った牛衣を着せると体温上昇を抑える効果があることを確認した。日陰をつくる施設と比べると効果は低いが、施設の設置より簡単に導入できる。着せるだけなので女性や高齢者でも取り組みやすいという。

 地球温暖化が進み、最高気温が30度を超す日が多くなり、牛も熱射病のリスクが高まっている。重症化すると死亡事故にもつながる。

施設要らず

 同県では「山口型放牧」として牛の放牧を進めているが、平地の田には日差しを遮る木などがないため、日陰となる施設を作る必要がある。設置は重労働となるため、人の冷感素材の服が 牛にも効果があるか調べた。

 ポリアミド系エラストマーの冷感素材とアルミ素材の遮光材で試験した。試作した体温測定器を使い効果を調べた。気温が高い日を選び4日間、正午~午後3時に15分間隔で測定。日陰施設がなく牛衣も着用しないと 平均体温は38・8度だったが、冷感、遮光素材の牛衣を着た牛は0・3度低かった。日陰施設より0・1度高かったが、体温上昇を抑える効果はあった。

費用1万円

 牛衣は、牛を覆うようにかぶせ、首や尻尾、腹で計6カ所をゴムバンドで留める。縦横ともに約150センチで、牛の体に合わせて形をとる。動いているうちにずれるため、連続着衣が可能なのは3週間程度。かかった材料費は約1万円。耐久性は、冷感素材より遮光資材が高かった。

 同センター放牧環境研究室山口型放牧グループの鈴永真士専門研究員は「夏場の管理が少しでも楽になればいい」と話す。

日本農業新聞



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