最大積載量700kg、ダイヘンが自律走行AI搬送ロボを実用化(日刊工業新聞電子版)



■独自オムニホイール4輪駆動、高精度に全方向移動

 ダイヘンは目的地と作業内容の指示だけで自律走行し、700キログラムの重い荷物を自動で運ぶ「AI搬送ロボット」を実用化した。重量物を独自開発の足回りでしっかりと支える。人工知能(AI)を活用し、事前に入力した工場地図情報と周囲検知で、最適経路を判断する。部品搬送やロール紙搬送、冷凍倉庫内搬送、車のフレーム搬送などの用途を想定する。

 11月末に受注を始め、2018年4月の納入開始予定。価格は未定。ロボット本体に給電するワイヤレス給電システムを含め提案し、22年度に売上高10億円を目指す。

 主力生産拠点の六甲事業所(神戸市東灘区)に近く2台配備する。生産した溶接ロボを自動で上階からエレベーターを使いトラックヤードまで運ぶ作業をさせる。顧客に工場を見学してもらい、需要を開拓する。

 製品サイズは幅1230ミリ×奥行き1480ミリ×高さ400ミリメートル(リフター下降時)。全方向移動と緻密な運転制御を可能にする独自開発のオムニホイール4輪を装着。液晶搬送ロボの設計技術を応用して部品寸法精度を高め、搬送時のがたつきを最小限に抑えた。

 他社品の多くはキャスターで荷物や本体を支えている。同製品は4輪で支えることで15ミリメートルの段差も安定姿勢で乗り越える。

 走行速度は時速2・5キロメートル。周囲センサーで4メートル四方の状況を把握する。人や障害物を自動回避しつつ、前後左右・斜めの全方向移動で狭い通路も進む。センサーとカメラで、重量物搭載時でもプラスマイナス2センチメートルの精度で目的位置に停止できる。

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