高糖度トマト AIにお任せ 葉の状態監視、かん水調節 静岡大「誰でも簡単」技術開発(日本農業新聞)



 静岡大学は、人工知能(AI)を使い誰でも高糖度トマト(フルーツトマト)を安定生産できる養液栽培技術を開発した。AIが葉のしおれや環境データを基にトマトのストレス度合いを瞬時に推測し、かん水量を調節する。熟練者の経験と勘が必要だった高糖度化までの水管理を自動化することで、糖度8以上の果実が安定して生産できる見込みだ。

 高糖度トマトは、かん水を抑えて糖度を高める。生育と糖度を両立させる水管理が難しい。同大は熟練農家が、葉のしおれ具合や光沢を見ていることに注目。葉の様子をAIに学ばせて、熟練農家並みのかん水量判断ができるか検討した。

 2016年8~11月に3段摘芯のポット栽培で試験。(1)茎頂部の草姿写真(2)温度(3)湿度(4)照度――のデータをAIに学習させた。写真は1分に1枚撮影し、しおれる動きが大きい部分だけ抽出したものを、1400枚使った。

 葉がしおれる時に茎がごくわずかに細くなることが分かっているが、学習したAIは高精度で予測し、かん水の量とタイミングを判断できることを確かめた。

 同大学術院情報学領域の峰野博史准教授は「(AIの予測通りにかん水すれば)糖度8以上の果実を安定生産できる」とみている。熟練農家の技術を数値化できるため、技術の継承にもつながると期待する。今後、現地試験を進める予定だ。

日本農業新聞



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