OKIとザイロン、視点自在の3Dサラウンドビューシステム 11月から国内投入(日刊工業新聞電子版)



■タッチパネルで仮想カメラ操作

 OKIは先進運転支援システム(ADAS)向けに、自在に視点を選べる3次元(3D)サラウンドビューシステムを開発した。11月から国内市場で提供を始める。車に設置した4台の魚眼カメラ映像から3D空間を合成。タッチパネル操作によって同空間内で仮想カメラを前後左右に動かし、車の周辺を確認できる。ADASを開発する自動車部品大手や自動車大手へ提案する。

 新システムは、真上から俯瞰(ふかん)する現行のサラウンドビューの進化版。米ザイリンクスのFPGA(プログラミング可能なLSI)を中核デバイスに採用し、OKI子会社のOKIアイディエス(高崎市)と、クロアチアのザイロンが共同開発した。人や車、自転車を検知するザイロンのアルゴリズムを搭載。発車時や駐車時、車線合流時の危険回避や、大型車の死角監視を行える。建設機械の遠隔操作にも利用できそうだ。

 FPGAは機能に応じて回路を追加できるため、顧客はFPGA上で3Dサラウンドビューと他のアルゴリズムを組み合わせ、独自の運転支援システムを開発できる。FPGAは画像処理用演算装置(GPU)に比べ、消費電力が少ない利点もある。

 OKIアイディエスは、新システムを評価用基板の形で供給する。車両の量産時は、OKIグループがFPGAを使った基板の受託生産に対応できるほか、開発プログラムを基に顧客が特定用途用IC(ASIC)にすることもできる。

 OKIアイディエスは、OKIが展開する電子機器製造受託サービス(EMS)事業において、設計を担当するグループ会社。FPGAのプログラミングを得意としており、今回の開発に加わった。

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