東大・暦本研究室、IoAデバイス+宅配ロボ 都内で自律走行試験(日刊工業新聞電子版)



■「TiCA」を通して人とつながるロボ

 電通国際情報サービス(ISID)と東京大学暦本研究室(暦本研)は19日、遠隔コミュニケーションデバイス「TiCA(チカ)」を共同で試作したと発表した。チカは表面全体に発光ダイオード(LED)が配置された球体状のコミュニケーションデバイス。遠隔にいる人の視線に応じて、光る位置や光り方が変わる技術を搭載しており、その場にいる人と遠隔にいる人が眼を合わせているように自然に意思疎通できる。人とロボットが共生する社会に向け、20、22、23日に東京都品川区の港南地域で実証実験を行う。

 実証実験では、ZMP(東京都文京区)が開発した宅配ロボットにチカを実装。複数の複合施設やビルにまたがる約350メートルのルートを自律走行し、商品を目的地まで届ける。チカを用いて遠隔から周囲とコミュニケーションをとり、トラブルを回避しながら宅配する。周囲の人の反応や行動に関するデータを収集し、その有効性を検証し、実験を進めていく考え。

 具体的には「自律走行時に想定外のトラブルが生じた際、周囲の人に働きかけてトラブルを回避できるか」と「ロボットの振る舞いを人がどう受け止めるか」の2点を中心に検証する。

 チカは暦本純一教授が提唱するIoA(インターネット・オブ・アビリティー=能力のインターネット)の概念に基づいて開発した。IoAはネットワークを介して人々やロボットがそれぞれの能力を持ち寄り、交換し、今までにない用途の領域を切り開こうという概念。

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