映画「チャーチル」が現代に与える示唆の数々(東洋経済オンライン)



 いつの時代でも自分の信念を貫くのは本当に難しい。自分の決断が本当に正しかったのか、それはやってみないとわからない。ましてやそれが、かのアドルフ・ヒトラーの脅威に立ち向かうための決断だったとしたら、その重圧は計り知れないものになるだろう。

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 イギリスの政治家ウィンストン・チャーチルは、その力強いリーダーシップと、誰にも負けない信念で、第2次世界大戦を勝利に導いた。

■首相就任当初のチャーチルを描く

 その指導力は、ビジネスリーダーの間でも評価が高く、コンサルティング会社PwCが2013年に調査した、「世界のCEOが選ぶ、最も尊敬するリーダー」のトップに選ばれている。

 そんなチャーチルの素顔をリアルに描き出したのが、3月30日に劇場公開される映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』だ。

 同作の舞台は1940年5月。ナチス・ドイツが東欧や北欧諸国を占領し、ベルギーやオランダにも侵攻を開始、その脅威はイギリスにも迫っていた。イギリス国内では、自国の防衛強化を怠り、ナチス・ドイツの脅威にさらしたとして、チェンバレン首相が辞任。その後任として白羽の矢が立ったのが、ナチスに立ち向かうことを主張し続けていたチャーチルだった。

 しかし、就任早々、内閣の足並みがそろわない。ドイツがフランスにも侵攻し、立ち向かわないといけない局面にもかかわらず、ハリファックス子爵、チェンバレン前首相らは、「ドイツと本格的な戦争になれば、多くのイギリス国民の命を危機にさらしてしまう。それを避けるためにもドイツと話し合いをするべきで、今なら平和的に解決ができるはずだ」と、なお和平を模索していた。

 国民の命を危機にさらすことは避けたいが、全体主義の名の下に、近隣諸国へのを続け、ヨーロッパの平和秩序を乱すナチス・ドイツに妥協することは、民主主義の敗北を意味する。一方、ドイツ軍の侵攻は容赦なく進み、政権内ではハリファックス子爵たちが容赦なく揺さぶりをかけてくる――。

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