「アーモンドアイ」が残した勝ち時計の衝撃(東洋経済オンライン)



12/9(日) 6:00配信

東洋経済オンライン

 東京競馬場のゴール付近に設置されたロンジン社の時計に「2分20秒6」と表示された瞬間、9万8988人の大観衆がどよめいた。

 桜花賞、オークス、秋華賞を次元の違う強さで制し史上5頭目の3冠牝馬となったアーモンドアイ(美浦・国枝栄厩舎)が11月25日のジャパンカップでも驚異的な強さでGI4勝目を挙げた。

 競馬はタイムを競うものではないが2400m芝の「2分20秒6」のJRAレコードは衝撃だった。

 1989年のジャパンCでホーリックスとオグリキャップの芦毛2頭が死闘を演じて2分22秒2をマークした当時も世界レコードと言われた。

 筆者も信じられないものを見たという印象があった。

 各国の計測システムが違うために公式の世界記録はないが、1999年に南米版凱旋門賞と言われるアルゼンチンのカルロスペレグリーニ国際大賞でアシデロが2400m芝2分21秒98をマークし、これが世界レコードとされてきた。

■国内最強を証明し世界への扉を開けた

 日本では2005年のジャパンCでイギリス馬アルカセットが2分22秒1で日本レコードを更新していた。アーモンドアイのジャパンCの勝ち時計は日本レコードを1秒5も更新し、世界レコードと言われるアシデロのタイムよりも1秒以上速かった。

 2400m芝の主要GⅠのレースレコードは凱旋門賞が2016年ファウンドの2分23秒61、ドバイシーマクラシックは2016年ポストポンドの2分26秒97、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSは2013年ノヴェリストの2分24秒60、BCターフは2012年リトルマイクの2分22秒83。

 日本の芝が高速馬場とはいえ差は歴然で、アーモンドアイのパフォーマンスは文句なしのワールドレコードだった。3歳牝馬のジャパンC制覇は2012年ジェンティルドンナ以来史上2頭目の快挙。国内最強を証明し、世界への扉を開けた圧巻のパフォーマンスだった。

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