フジから日テレへ「叩き対象」が変わった事情(東洋経済オンライン)



12/8(土) 16:00配信

東洋経済オンライン

 「イッテQ」のラオスにおける“ヤラセ疑惑”が報じられ、10月の月間三冠王をテレビ朝日に阻止されて、有働由美子アナを起用した「news zero」は苦戦気味、と現在日本テレビをめぐって多くのメディアが“ここぞ”とばかりに記事として取り上げている。

 私にも「コメントをいただけないか」という依頼が数社からあった。

 依頼に応じたものもあったが、あまりに無内容かつ不勉強な特集(「とりあえず日テレを叩ければなんでもいい」的な)なのでコメントを断ったものも複数あった。

 少し前までは、この手のテレビ関連記事といえば「フジテレビ」にまつわるものが定番だった。

 「フジテレビはなぜ凋落したのか」系の記事である。

 「その中にはそこまで取り上げる必要があるのか?」と思うほどの執拗かつ悪意的なものも多数あった。

■フジテレビは憧れから“ツッコミ”の対象へ

 それが、ここへきての週刊誌・夕刊紙などによる「日テレ叩き記事大攻勢」である。

 かつて「楽しくなければテレビじゃない」を合い言葉に、1980年代以降のテレビを引っ張ったフジテレビは、自らきらびやかな業界イメージを振りまくことで、さらにブランド力を高めていった。

 レインボーブリッジの向こう側にはおしゃれで“トレンディな”何かがある、それがフジテレビなのだ、というすてきな業界幻想……。外部からは「ああいう世界、いいな」と思わせるブランディングに見事に成功していた。

 そして、時代が移り視聴率が低迷し始めると、フジテレビは自らが作り上げたブランドイメージが祟ってきた。きらびやかなイメージは、うまくいっているときは憧れの対象となるが、いったん下り坂になると一気に“ツッコミ”の対象となる。

 優雅な暮らしをこれ見よがしに誇っていたセレブが困窮生活に陥るのを喜ぶ心理、なのだろう。おそらく潜在的な嫉妬の裏返しである。

 現在、軒並み部数が伸び悩んでいる週刊誌は「テレビ特集」を組むと部数が伸びるという実態がある。

 実際「あの頃の人気番組」などは中高年層の読者に支持されて、つねにどこかの誌面に掲載されるような定番企画になっている。

 そしてフジテレビを叩く記事は、掲載すればさらに部数が伸びた。読者が中高年層にシフトしている週刊誌だけではない。

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