「いい人と結婚しよう」では一生結婚できない(東洋経済オンライン)



タイトルに惹かれて『どうすれば幸せになれるのか科学的に考えてみた』という本を買ってみたら、これが思いのほかおもしろかったので紹介したい。この本は予防医学研究者の石川善樹とニッポン放送アナウンサーの吉田尚紀の対談本である。

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 中身を見ずに買ったところ、読んでいる途中で、過去に両者の本を読んでいたことに気がついた。吉田尚紀の『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』は、自称コミュ障の自分にとってはとても救いになったコミュニケーション本の名著で、過去にどこかの媒体で紹介していたことがあったし、石川善樹の『友達の数で寿命が決まる』にいたっては過去にHONZで紹介していた。

■彼女をつくるとはいったいどういうことなのか? 

 石川善樹という人がとにかく変わっていておもしろい。彼のおもしろみがとにかくあふれているのが、第4章の「科学的にみると恋愛と結婚って何ですか?」というところである。

 彼は高校までずっと男子校に通っていたので、大学デビューをしようと思っていた。でも女性とは何を話したらいいのかわからない。そこでまずは女性の研究をしようと思ったのだという。そのために世間の女性を観察することからはじめ、彼女をつくるとはいったいどういうことなのか? を考えたそうだ。なんだか森見登美彦の小説に出てくるヘタレ大学生のような考え方である。しかも考える方向が確実に間違っていて、明後日の方向すぎてついつい笑ってしまう。そして、そこで出た結論はというと、

 “3つの壁(「告白する」←「デートに誘う」←「連絡先を聞く」)を乗り越えさえすれば彼女ができるはずなんです。「こんなの数学の問題解くのに比べたら簡単な問題じゃねーか。」と思ったんですね。”

 とのこと、また

 “受験と彼女づくりでけっこう一緒だなと思ったのが、「細かいバリエーションは違うけれど、プロセスにおいては基本的に似たような問題が繰り返し繰り返し出題される」ということ。”

 それならば受験対策をすればよいということで、女性に声をかけるため、糸くずを持ち歩くなどの妄想を重ねた。また女性から「彼女いるんですか」っていう質問をされたとき、どう返すのが正解だろう? ということを考えた。その答えは「いる。しかもめちゃくちゃうまくいってる彼女がいる。長く付き合っている。」というものだ。なぜそう答えるといいのかは本書を確認してもらうとして、このような妄想ばかりをしていた彼は、自分が女性に対して不誠実であるということに気づいた。彼女をつくるって受験じゃねーんだと。って気づくのが遅いよ。

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