東京発、「目からウロコ」のユニーク防災展(東洋経済オンライン)



10/12(金) 9:00配信

東洋経済オンライン

 ポンプ不要でわずか2~3分で膨らませることのできる防災マットから、携帯電話が通じなくても避難所まで案内してくれるスマホアプリまで。都内の中小企業が開発した、ユニークな防災グッズを集めた展示会が都内で開かれている。

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 展示会では、東京都中小企業振興公社の資金助成によって新たに開発した防災製品を、都内の中小企業20社が出品している。中でも注目を集めているのが、約40年の歴史を持つ浮き輪メーカー・イガラシ(東京・足立区)が開発した「ポンプインエアーマット」。東日本大震災時の支援活動でヒントを得て、製品化にこぎつけた。

 外見は高級なアウトドア用品と見まがうほどしっかりした作りだ。生地はポリエステル(内側はTPUコーティング)で耐久性があり、繰り返し使用できる。重さは670グラム。40センチ×19センチサイズに小さく折りたためる。特殊な内蔵ポンプがついており、両手で押すだけで2~3分で膨らみ、簡単に空気を抜くことができる。

■目立つICT活用の防災製品

 同社の五十嵐靖明社長は「企業の防災対策は進んでいるが、水や食料、毛布を備蓄していてもマットは用意していないケースが多い。当社の製品は畳んで収納バッグに入れて保管できるため、スペースを取らない。帰宅困難者対策としても役に立つ」とアピールする。

 今回の展示では、ICT(情報通信技術)を活用した製品が目立つ。

 飯田電子設計(東京・板橋区)は、地滑りの徴候を独自の技術で検知し、携帯電話回線を用いて情報を送信する遠隔監視システムを開発した。注意報や警告、避難報の3パターンで警報レベルを設定できる。携帯電話の回線を活用することで通信コストは月300円程度にとどめられる。国土交通省によると、土砂災害の危険箇所は全国で約53万カ所にのぼるだけに、自治体の防災部署向けなど潜在的な市場規模は大きい。

 「今回の展示会で得られた意見を踏まえてさらに技術を磨き上げ、今秋にも市場投入したい」と同社の飯田勝洋社長は意気込む。

 センサーが取得した水位や雨量などのデータをクラウド上に収集し、一覧で見ることができるシステムを開発したのが、情報システム開発のアイサーク(東京・台東区)だ。同社の未然災害予防システム「サキモリ」は、特定小電力無線を使用しており、携帯電話のつながらない山間部でも水位や雨量を測定できる。栃木県大田原市内で実際に設置され、河川の水位や土壌の水分、雨量などをモニターしている。

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