新品の本にブックカバーをする日本人の機微(東洋経済オンライン)



7/22(日) 9:00配信

東洋経済オンライン

 「ブックカバー、お付けしますか?」

 初めて日本の書店で買い物をしたときのことです。一瞬、意味がわかりませんでした。「え?」と聞き返すと、本にカバーをつけるかどうかを聞いているということがわかりました。

 確かに、注意して周りを見てみると、包装紙にカバーされた本を持っている人がいることに気が付きました。これは、ギリシャではもちろん、今まで私が訪れたことのある国では目にしたことがない光景だったので、とても驚きました。

■最初は有料だと思っていたが・・・

 始めのうちは「大丈夫です」と言っていました。有料だと思っていたからです。ですが、しばらくして、無料だと気が付きました。それからは、私も日本人のマネをしてブックカバーをつけてもらっています。ただ、このサービスの弱点は、本棚に置いてしまうと、どれがどの本だったかがわからなくなってしまうことです。

 「だったら、ブックカバーを外せばいい」と思うかもしれませんが、せっかく日本でつけてもらった貴重なブックカバーを外すのはなんだかもったいない気がして、結局つけたままにしてしまいます(笑)。

 なぜブックカバーをするのかを考えると、まず本をきれいにしておきたい、汚さないでおきたいという、モノを大切にする日本人の姿が見えてきます。こういうことを考える日本人だからこそ、ブックオフのようなお店も人気なのだと思います。いろいろな種類の本だけでなく、DVDや洋服なども扱っているので、たとえば待ち合わせまで少し時間があるときなどは、とても便利ですよね。

 買うのはやっぱりマンガが中心になりがちで、印象に残っているのは、剣道の話が出てくるときの『クレヨンしんちゃん』や、サザエさんの作者の長谷川町子さんの『いじわるばあさん』、あとは料理が好きなのでレシピ本もけっこう買います。

 クックパッドのレシピ本に掲載されている料理は、簡単に作れるし外れがないので、本当に便利です。私はいつも何か変化を加えたくて、パセリを入れてみたり唐辛子を入れてみたり、してみるのですが、夫には「レシピ通りに作って」と言われます。

 もう1つ、ブックカバーをつける人を見ていて気が付いたことは、どういう本を読んでいるかを人に見せたくない、知られたくない。そんなちょっと恥ずかしがりなところがあるのではないかということです。

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