いじめで死なせないため、大人にできること(東洋経済オンライン)



6/15(金) 8:00配信

東洋経済オンライン

どうすれば今を生きる子どもたちが、いじめから抜け出せるのだろうか。岸田雪子氏は、『いじめで死なせない 子どもの命を救う大人の気づきと言葉』(新潮社)の中でいじめを受けた子、いじめた子、そしていじめを知っていた子の、それぞれの背景を取材しまとめている。

続けて、「大人が行動に移せること」を具体的に提言している。いったい、大人たちは何をすればいいのだろうか。提言部分を本書より転載する。

■いじめを許さない集団をつくるために重要なこと

 いじめを許さない集団をつくるために特に重要なのは、学校・保護者・地域の連携だ。

 いじめはメンバーが固定した学校集団で発生する。そしてこれまで見てきたように、保護者や地域の人々が、いじめから子どもを救うきっかけを作ったり、時にはいじめの背景として子どもに影響を与えることもある。だから「いじめを許さない」ことを、学校と保護者、地域で共通した目標とすることが重要だ。

 いじめを許さない集団づくりの責任者は、大人だ。そして具体的なアクションの主体となるのは、子どもたち自身だろう。いじめの当事者である子どもたちが、「いじめは自分たちの自由な権利を侵すもの」として拒否する意識を共有し、学校、保護者、地域の大人たちが責任をもって子どもたちをサポートする体制を作る形だ。

 2013年に施行されたいじめ防止対策推進法でも、学校ごとに、いじめ防止に取り組む委員会などの組織を設けることが規定されている。そして保護者は子どもの教育の第一の責任者として、子どもたちの規範意識を養い、いじめ防止に協力するよう努める、などとされている。具体的にどうやって子どもたちを守るかは、それぞれの学校・保護者・地域の腕の見せ所だ。

 いじめ研究の第一人者、ノルウェーの心理学者ダン・オルヴェウス氏を取材したことがある。世界20か国以上で導入されたオルヴェウス氏の「いじめ防止プログラム」では、共通のルールとして、次の4つの項目を提案している。

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