ソニー「最新イヤホン」が逸品といえる理由(東洋経済オンライン)



 近年、“ヒアラブル”という新しいジャンルの製品が注目されはじめている。ヒアラブルとは“Hearable”。すなわち、“聴覚”と“身にまとう”の2つをつなげた造語だ。音声認識技術と音声合成、それにAI技術の進歩が生み出した新しいジャンルは、昨年、一部で話題となった。しかし、個人的にはヒアラブルなデバイスに、あまり強い興味は惹かれなかった。

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 ヒアラブルデバイスを評価するうえでのポイントは、日常生活へどこまで溶け込めるかにある。

 たとえば音楽を聞くために特化したワイヤレスイヤホンとヒアラブルデバイスの違いはどこにあるだろうか。それを結論から記せば、スマートフォンに対する情報のインプットとアウトプットの有無だ。これだけではピンと来ないかもしれない。詳しく説明していこう。

■ヒアラブルデバイスは別カテゴリーだ

 ヒアラブルデバイスが、単なるワイヤレスイヤホンではなく、別のカテゴリーとして定義されているのは、スマートフォンを中心としたアプリケーションやサービスを利用するためのデバイスとなっているためだ。ヒアラブルデバイスとワイヤレスイヤホンの違いは、一般的なスピーカーとスマートスピーカーの違いに近い。

 ヒアラブルデバイスは「音声認識による操作」「音声ガイダンス」「音声による通知や情報の読み上げ」といった要素を耳に装着する装置へと集約、商品の企画を再構成したものと言える。これまでにもいくつかの提案がされていたが、個人的には今ひとつ“これは未来を示している”とは思えないものが多かった。

 しかし、4月11日にソニーが発表した「Xperia Ear Duo」(4月21日発売、直販価格2万9880円)は、まったく新しいオーディオジャンルを作り出す可能性を秘めている。この商品を「長所」と「短所」の両面からみていこう。

 まず製品の「長所」からみていこう。

 タッチパネルを使ったジェスチャーで音声アシスタントを呼び出して情報を引き出したり、あるいは音声でスマートフォンを操作、あるいは着信した情報の読み上げなどを行ってくれる点などは、ヒアラブルデバイスとして順当な機能といえる。

 装着したことを検知し、その時点での最新ニュースを読み上げてくれたり、前回の使用中に音楽を再生していたならば、読み上げ後に自動的に音楽を再生してくれたり、1日の始まりにニュースを伝えたりしてくれる。

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