より安く、より便利に! 海外データ通信競争が勃発(日経トレンディネット)



 海外でスマートフォンを利用するのに欠かせない国際ローミングサービス。かつては高額請求が相次いだことから「高い」というイメージが強かった。しかし、最近ではそうしたイメージを払拭すべく、より安価に利用できるサービスが増え、競争が加速している。データ通信を中心とした海外向け通信サービスの現状を見てみよう。

【関連画像】auが2016年に提供を開始した「世界データ定額」は、980円を支払うと、以降24時間、国内で契約している容量の範囲内でデータ通信を利用できる。写真は2016年5月31日のau新商品・サービス発表会より

●auの「世界データ定額」で市場に変化

 いまや生活必需品となったスマートフォンは、旅行などで海外を訪れる際にも欠かせない存在となっている。その際に重要なのが、日本で使用しているスマートフォンで現地通信事業者のネットワークに接続する国際ローミングサービスだ。

 従来の国際ローミングの利用料は、決して安いとは言えなかった。かつて国際ローミングによるデータ通信は、1日当たり“25MB”を超えると“2980円”もの料金が発生する段階制の定額サービスが主流。1週間も滞在すれば2万円を超える計算になる。また、「1日」の基準が現地時間ではなく日本時間だったため、時差の関係で数時間の滞在でも1日分の支払いが発生するケースがあった。さらに、現地の通信事業者によっては段階制の定額サービスさえ適用されず、従量制の料金が掛かるところも。それを知らずに利用してしまい、想定外に高額な請求が来て驚くというケースも少なくなかったのだ。

 そうしたことから「国際ローミングは高い」というイメージが定着。国際ローミングの使用を避け、現地用のモバイルWi-Fiルーターをレンタルする、SIMフリー端末の利用者なら現地でプリペイドSIMを購入する、といった使い方が広まる原因となった。

 モバイルWi-Fiルーターは、レンタル料だけなら割安になるのだが、補償などのオプションを契約していくと利用期間によっては高くつく。またプリペイドSIMに関しては、設定や利用方法などが現地語で書かれていることも多いため、現地語とスマートフォンおよびSIMカードの仕組みについて一定レベルの知識がないと手を出しにくい。

 そこで2016年、KDDI(au)は新しい国際ローミングサービス「世界データ定額」の提供を開始した。これは利用料980円を支払った時点から24時間、日本にいるときの契約で割り当てられた月間のデータ通信量を利用できるというもの。従来より低料金となっている上、契約者の好きな時間に利用を開始できることから、長距離の移動や睡眠中などのタイミングを避けることで無駄を省けるのがメリットだ。

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