スク水メーカーが通学カバンに施した“驚くべき工夫”(日経トレンディネット)



「荷物を入れても軽く感じる通学カバン」を開発

 たとえ、羽のように軽いカバンを作れたとしても、日々持ち歩く通学カバンは軽くはならない。中に入れる教科書が重いからだ。ならばメーカーにできることは何か。それは、通学カバンという入れ物で「荷物を重く感じさせない構造」、言い換えれば「重さが体の負担にならない構造」を実現すること。フットマークはそう考えた。

 背負う感覚を軽くする。そのためにRAKUSACKで採用した構造上のポイントは3つ。なかでも最大の特徴は、他社にはない「教科書固定ブックストラップ」の開発だ。

 一番重いものをしかるべき位置にきちんと固定することで、体への負担を軽減できる。「カバンの中で教科書が動くと、その重みが体への負担になる。揺れを安定させる“腰ベルト”のようなものです」(開発担当の近藤幸絵氏)。

中学生の体形データをもとに3D技術を駆使して設計

 荷物を重く感じさせないための2つ目の工夫は、3次元テクノロジーの技術を活用して設計した肩ベルト。中学生の体形データをもとに立体パターンを起こし、人体のさまざまな動きを想定しながら肩や背中にフィットするよう調整を繰り返したという。

 フットマークで通学カバンの開発を推進した水泳販売部 スクール部 部門リーダーの白川純也氏は、こう説明する。「荷重の中心になるのは肩と腰。3Dパターンの技術を活用すると、肩から背中までをカバンと密着させれば体に感じる負担を軽減できることが分かる。それをコントロールするのが、肩ベルトの腰部分の取り付け位置です。リュックの幅よりも内側に付けることで、背中との密着度を高められる。このことが科学的に検証できました」

 こうして出来上がったカバンの肩ベルトは、「八の字」のような計算づくめのカーブがついている。背中に背負うとしっくりフィットする、というわけだ。

 重く感じさせない構造の3つ目のポイントが、厚手の生地を使い、さらに表地と裏地の間に芯地を入れて生地を硬くしたこと。リュックの生地が軟らかいと外側に荷重がかかり、引っ張られるような感覚を覚える。こうなると荷物を重く感じるのだという。

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