AV評論家のイヤホン選び こだわりは音質だけじゃない ワイヤレスイヤホン、それぞれの選択(日経トレンディネット)



続々と発売されるワイヤレスイヤホン。左右をつなぐケーブルがない完全ワイヤレスやノイズリダクション機能付きのもの、とにかく低額なものなど幅広い。どれを買えばいいんだろうと迷っている人も多いはず。そこで、この連載では、ワイヤレスイヤホンを愛用しているライター陣が、今使っているイヤホンとそれを選択した理由をつづる。

【関連画像】あまりに高価でマニアックな機種だが、DITAの「Fealty」がお気に入り

この記事で紹介するのは、AV評論家・折原一也の場合。現在はワイヤレスイヤホンの「EARIN M-2」、ワイヤレスヘッドホンの「RP-HD600N」(パナソニック)、有線イヤホンの「Fealty」(DITA)を愛用中。音質を論じるのは当たり前の専門家が語るそれだけじゃないこだわりポイントとは?

 僕はオーディオ&ビジュアルライターだ。だから、イヤホン/ヘッドホンを扱うのは僕の仕事の範疇で、故に日々新製品に触れる機会がある。とはいえ、人間なのだから、一度に装着するイヤホンは1つだけ。シーン別に使い分けても3つ程度に落ち着く(オーディオマニア的に時には“曲に応じた使い分け”もするが、その話は今回はやめておこう)。

 そんな僕が2018年8月時点で日常的に持ち出している、そして音楽を聴いているイヤホン/ヘッドホンのラインアップを紹介しよう。

●完全ワイヤレスは音が切れにくくスマートなEARIN

 今、イヤホン/ヘッドホン界隈では“ワイヤレス”がトレンドだ。僕自身は長らく有線イヤホン派だったが、iPhone 7でイヤホン端子が廃止されたところで心が折れ、おととしごろからワイヤレスへの移行を始めた。以来、さまざまな完全ワイヤレスを試しているが、今よく持ち出しているイヤホンがスウェーデンのオーディオメーカーEARINの「EARIN M-2」だ。

 理由はいろいろある。1つは音切れが少ないこと。完全ワイヤレスイヤホンは音切れするものであることに異論はないが、それにしても機種ごとに程度の差はある。そんな中で、EARIN M-2は僕が経験する限り、音切れがほぼゼロ。技術的に説明すると、NXP Semiconductors開発の、補聴器にも用いられる近距離磁気誘導(NFMI)を使った無線技術「MiGLOテクノロジー」で音切れを抑えているのだが、同じ技術を採用した機種と比べても特に音切れが少ない。音切れを経験したのは、JR渋谷駅前の交差点からSHIBUYA109までのエリアくらいだと記憶している。ここは、他のワイヤレスイヤホンだと拷問の如く音切れするエリアだ。

 音質と機能も相当ハイレベルだ。BA(バランスド・アーマチュア)ドライバー採用だなんて技術を持ち出すまでもなく、音の情報量、空間の広がりと、サウンドバランスも完全ワイヤレスとして優秀。褒め過ぎると嘘くさいので弱点も触れておくと、相対的に低音は弱いタイプだが、僕は気にしていない。

 機能面では「トランスパレンシー」が便利だ。分かりやすく言うと外音取り込み機能で、イヤホンを一度タップしてオンにしておけば、適度に外の音が聞こえるので電車に乗るときなどにも常用できる。

 もう一つ、「EARIN M-2」は外見がとにかくスマートだ。つや消しブラックのスティック型充電カプセルに、シュッとイヤホンを収める格好良さ。これは工業デザインの妙として褒め称えたい。縦長のケースはジーンズのポケットに入れて持ち歩くときにも収まりが良く、実用面でも優れている。装着するイヤホン部も負けずにスマート。小さくて装着してもあまり目立たない。数あるワイヤレスイヤホンでも総合力でEARIN M-2に落ち着いた次第だ。



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