「安さ」を超える魅力は? MVNOのトレンドを再チェック(日経トレンディネット)



8/6(月) 7:00配信

日経トレンディネット

 2017年は仮想移動体通信事業者(MVNO)の事業譲渡や撤退が相次いだ。800社を超えるMVNOの競争は、激しさを増している。もはや「安さ」だけではユーザーを獲得できなくなりつつある。その結果、MVNO各社は独自の付加価値を求め、独自性の高いサービスを展開するようになった。「通話料割引」や「大容量プラン」などは、その中から生まれた、新たなトレンドだ。

【関連画像】主な月額制の通話料割引オプション

 そこで今回は、ここ最近の格安SIMにおけるトレンドとなったサービスと、いま注目の独自サービスをチェックしよう。

新定番の「通話料割引」と「大容量プラン」

 オプションサービスの定番となりつつあるのが、「通話料割引」と「大容量プラン」だ。

 通話料割引は、30秒当たりの通話料が割安になるサービス。これまで格安SIMの通話料は、30秒当たり20円の従量制が一般的で、大手携帯通信会社では当たり前の通話定額プランのようなサービスを提供しているものはほとんどない。これでは「通信料金」がいくら安くても、通話時間が長ければ大手携帯電話会社よりもコストがかかってしまう。

 この弱点を解消するために登場した。現在では、通話料割引は主要なMVNOのほとんどが提供している。30秒当たり半額の10円になるものが一般的だが、条件により8円で通話できるものもある。

 また、「各通話最初の◯分間が無料」や「毎月◯◯分まで無料」のように、通話が多いユーザーにとって節約効果が高い、月額制の通話料割引を選べる格安SIMも増えた。また、UQ mobile、ワイモバイル、楽天モバイルなどは、こうした月額制の通話料割引が最初から組み込まれた料金プラン「セットプラン」を提供している。

 もうひとつが、毎月数十GBという大容量の高速通信を利用できる大容量プラン。2015年ごろまでは、大容量といえば月10GBまでの料金プランが一般的で、多くても月20GBまでだった。それ以上の容量が必要であれば、割高な追加チャージを購入しなければならなかった。

 だが、YouTube、AbemaTV、Apple Musicといった動画・音楽配信サービス、Instagramをはじめとした画像や動画がメインのSNSが普及したことにともない、大容量プランへのニーズが高まった。そこで月30G~60GBまでの料金プランが選べる格安SIMが増えた。

 こうした料金プラン大容量化の傾向は大手携帯電話会社にも及んでおり、ソフトバンクのウルトラギガモンスターのように、月50GBまでの料金プランとしては格安SIMよりコストが安いプランさえ現れている(参考記事:大容量プランはMVNOよりも大手がお得、その容量は?)。

 通話料割引と大容量プランはお得なサービスだが、定番化したことで独自の強みとは言えなくなった。料金プランそのものである大容量プランはもちろん、通話料割引オプションでもオプション料金は据え置きで無料になる通話時間を増やすなど、価格を競う段階に入っている。

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