複数大手キャリアに対応 マルチキャリアMVNOは便利?(日経トレンディネット)



 これまで格安SIMは、NTTドコモのネットワーク(以下、ドコモ網)を借り受けることが多かった。最近ではドコモとauなど、2社以上のネットワークに相乗りする「マルチキャリア」と呼ばれるMVNOが増加。NTTドコモ、au、ソフトバンクの大手携帯通信会社3社すべてのネットワークに対応するマルチキャリアも現れている。

【関連画像】マルチキャリアMVNOでは対応するスマホ端末のバリエーションが豊富だ(画像はmineoのWebサイトより)

 MVNOがマルチキャリアになると、ユーザーにとってどんな影響があるのだろうか。そこで今回は、マルチキャリアMVNOを選ぶことで得られるメリットとデメリットについてチェックしてみよう。

マルチキャリアMVNOのメリットは?

 格安SIMで、ドコモ網だけでなく、auやソフトバンクのネットワークも選べことは、特定のユーザーにとっては非常に大きなメリットだ。例えば、auで購入したスマホを格安SIMに乗り換えてからも使い続けたい場合を考えてみよう。 大手携帯電話会社が取り扱うスマホ端末は、「iPhone」シリーズなど一部の機種を例外として、その通信会社のネットワークに特化している。そのため、auが販売するスマホの多くでは、ドコモ網の格安SIMが使えない。しかし、auのネットワーク(以下「au網」)に相乗りしているMVNOを使えば、auで購入したスマホを引き続き使うことができる。

 特に、マルチキャリアMVNOでは、利用するネットワークを途中で変更できることが多く、将来的にも安心だ。au網のみに対応している機種から、ドコモ網のみに対応している機種に買い換えても、電話番号はそのまま、手数料を支払うだけで他のネットワークに切り替えられる。

 つまり、「auやソフトバンクなどの大手携帯電話会社からの乗り換えやすさ」と、「将来スマホを買い換えるときの選択肢の多さ」という2つのメリットを備えている。

 また、自宅と職場の周辺でつながりやすい通信会社に違いがあったり、よく訪れるレジャースポットでは特定の通信会社がつながりにくかったりするなどの理由から、家族の間で異なる通信会社を契約している場合でもメリットがある。

 例えば、筆者の実家では、今でも1階が圏外になる通信会社があるため、主に1階で過ごす両親と、2階に自室がある筆者は、異なる通信会社を利用していた。

 こうした家族が格安SIMに乗り換えようとしたとき、マルチキャリアMVNOであれば「父と母はドコモ網、子どもはau網」といったように、各自の生活圏内で使いやすいネットワークで契約したり、持ち越して使いたいスマホに合わせたネットワークを選んだりできるのだ。

●マルチキャリアMVNOのデメリットは?

 ただ、マルチキャリアMVNOでは、各ネットワーク向けに個別の料金プランが用意されているために、料金プランは複雑だ。ネットワークが変わると月額料金が異なるMVNOもある。どのネットワークを使うプランなのかを確認せずに「こちらのほうが安いから」と価格だけを見て契約すると、手持ちのスマホが対応していなかったり、一部の機能が付いていなかったりして、SIMカードの再発行が必要になることもあり得るのだ。このため、マルチキャリアのMVNOでは、サービス内容の把握がより一層重要になる。

 他にも、「au網からドコモ網へ」のように利用するネットワークを変更する際には、手数料が発生する。料金プランほど気軽には変えられないことにも注意しよう。

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