騒音を消して入眠を助ける ボーズの新感覚イヤホン(日経トレンディネット)



7/23(月) 6:00配信

日経トレンディネット

 ボーズは2018年6月20日、米ニューヨークで入眠用デバイス「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」を発表した。見た目は完全ワイヤレスイヤホンだが、音楽を聴くためのデバイスではない。音響機器メーカーのボーズが、睡眠を助けるデバイスという新分野に進出するプロダクトだ。北米での実売価格は249ドルで、日本では今年秋に発売される。

【関連画像】ボーズの入眠用デバイス「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」

 なぜ、ボーズが入眠用のデバイスへ参入したのかーー。ボーズによるとニューヨーク市の「311ダイヤル」(緊急ではない通報ダイヤル)に寄せられる苦情で最も件数が多いのは騒音で、その数は2010年の1万8500件から2017年には3万8000件へと増える一方だという。苦情の多い時間帯は夜9時から午前1時にかけてで、その多くは睡眠を妨げる騒音が原因だ。「犬の鳴き声」「うるさい隣人」「交通騒音」「エアコン、製氷機、エレベーターの音」など、生活の中にある音が睡眠を妨げている。「パートナーのいびき」に悩まされている人も多い。ボーズはここにビジネスチャンスがあると見ているのだ。

 察しの良い人は、ボーズが「QuietComfort 35」などの、騒音を打ち消す機能を持つノイズキャンセル・ヘッドホンを販売していることを知っているかもしれない。だが「BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS」にはノイズキャンセルの技術は搭載されていない。ノイズキャンセル技術は、地下鉄や路上の騒音といった昼間の騒音に対しては有効だが、夜間に人を悩ます騒音は不規則なものが多いため、あまり有効ではないのだという。

 そこでBOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSはノイズキャンセルではなく、騒音を覆い隠す“ノイズマスキング”の発想で作られている。

耳栓効果と「sleeptrack」で騒音をマスキング

 この製品のノイズマスキングをする機能は二つある。

 一つは、イヤホンを耳に挿入して騒音をブロックする、つまり耳栓としての機能だ。単純明快な仕組みだが、耳栓で遮音性を高めるのは有効だ。耳に入る部分には、外部ノイズを遮音する専用のイヤーチップ「StayHear+」が取り付けられている。

 ボーズのこだわりが感じられるのは、入眠用デバイスとしての快適な装着感だ。イヤホンにあたる本体は約1cm×約1cm、重さ1.4gで、一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりずっと小さく軽い。横になっても耳からはみ出ず、横向きで寝る人もストレスなく装着していられるという。

 もう一つは、「sleeptrack」と呼ばれる10種類のヒーリングサウンドを流すこと。つまり騒音が埋もれて聞こえなくなるような音を流すことでノイズマスキングするのだ。ボーズによれば一般的な音楽でもノイズマスキングはできるが、バッテリー駆動時間や効果の観点から専用のヒーリングサウンドが有利だという。

 sleeptrackは本体にプリセットされていて、木の葉の音の「Rustle」、流水の音の「Downstream」、寄せる波の音の「swell」、暖炉の音の「Campfire」、雨音の「Shower」など、心を落ち着かせるサウンドがそろっている。

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